※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
北朝鮮による事実上のミサイル発射予告を受け自衛隊の迎撃用ミサイル・PAC3が3日、沖縄に移送されました。
3日午前7時前発射機やレーダーなどを搭載した輸送艦「くにさき」が広島県の海上自衛隊呉基地を出港しました。
北朝鮮は10日から22日の間に人工衛星を発射すると表明していますが、日本政府はこれを事実上のミサイル発射予告ととらえています。
1日には森本防衛大臣がルートにあたる沖縄などに落下した場合、迎撃できる態勢をとるため「破壊措置準備命令」を出していました。
3日午後には東京の防衛省統合幕僚監部の担当者が沖縄入りし、PAC3が移送されるとみられる南城市に説明を行いました。
古謝景春南城市長は「当然今の状態であれば、配備されるというようなことは言っておられました。ただ詳しいことはわからないという状況です」と説明後に記者団に話しました。
また石垣市議会では北朝鮮のミサイル発射実験に対する抗議決議と意見書が緊急に提案され可決されました。
石垣市議会では抗議決議と意見書が次のように読み上げられました。「弾道ミサイル落下の危険性のある当市では、市民の生命財産が危険にさらされ、経済的にも大きな損失を被るのは否めない状況である」「平和を希求する国際社会への挑発行為となる弾道ミサイル発射実験を強行しないよう北朝鮮に強く抗議する」
議会のあと中山石垣市長は「住民の生命、財産を守るためですので、万全の態勢をとってもらいたいと考えています」と話しました。
政府は3日、県や石垣市なども説明に訪れていて2012年4月に北朝鮮がミサイル発射実験をした際と同様、那覇市と南城市の自衛隊施設を始め、宮古島市と石垣市の4カ所にPAC3が配備されます。