緊急時の輸血や、白血病など難病の血液製剤の開発を支える献血ですが、少子化の影響で若い世代の献血者が減少し続けています。県内の学生たちの声を聞きながら、沖縄が抱える献血の現状についてリポートします。
きのう那覇市で開かれたあるイベント。集まったのは若い人たちばか りです。実はこれ九州各県と沖縄の学生ボランティアたちによる献血のPRイベントです。
大分の学生「しらしんけん(一生懸命)呼びかけするっちゃ!」 沖縄の学生「ゆいまーるで献血ラブ!」会場を盛り上げながら献血を呼び掛けます。そんな彼らの想いとは・・・
鹿児島の学生「若年層の献血者が減ってきているので呼びかけを頑張っています」沖縄学生「意思としてはみんな献血を若い世代に伝えたいということを思って来ている」
「自分たちと同じ世代の若者たちに献血に行ってほしいと呼びかけた学生たち。県内の大学生たちは献血についてどう感じているのでしょうか?」大学生30人を対象に献血の経験があるかアンケートに答えてもらいました。すると‥‥
女性「まだありません」男性「ないですね」女性「ないですね」男性「ないですね」次から次へと「ない」にシールが・・・。 男性「血を取られるのが怖い」女性「体重が足りなくて」男性「低血圧でできない・・・」
また関心はあっても、薬の服用や予防接種、海外からの帰国後だったことが原因で献血ができず、チャンスを逃したという人も少なくありません。
一方、「ある」と答えた学生もいましたが・・・
「ある」と答えた学生「その後も定期的にやってますか?」学生「いまはやってないですね。最近は。近くにない。場所もわかんないんで」
「アンケートの結果は、献血をしたことがある人が9人。ない人が21人でした」実は、いま、慢性的な血液の不足が懸念されています。特に、全国的にみても10代、20代の献血者数は年々減少。1994年の献血者数は10代が約93万人、20代は約209万人。それに比べて2011年度は、10代が約29万人、20代が約102万人にまで落ち込みました。少子高齢化の影響が、若者の献血者数にも反映していると考えられています。
県内でも献血は厳しい状況だといいます。上原さん「不足の時には他府県から空輸で依頼して、何とか県内にお届けしている状況になります」さらに、これからの冬場は特に不足するそうです。「インフルエンザもそうですが、風邪などで薬を服用されている方が普段より多くなるということもありましてその関係で献血者も減ってしまうという状況になると思います」
「若い方の力なしではいまの高齢化社会耐えるくらいの血液が確保できるか心配なところではある」年末年始は、一年で最も献血量が落ち込む時期。県内で必要な血液供給を県内で支えるため赤十字では協力を呼びかけています。