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アメリカ海軍兵2人による集団暴行傷害事件。沖縄で多発するこうしたアメリカ軍兵士による性犯罪事件は、実は本国アメリカでも社会問題になっています。

アメリカの平和運動団体「ピースアクション」のポール・マーティンさんは「兵士による性犯罪は、あらゆるアメリカ軍基地で起きています」と話しました。

「ピースアクション」は3年前に沖縄を訪問し、沖縄のアメリカ軍基地の実態も把握しています。マーティンさんは「アメリカと沖縄の違いは、アメリカでは地元警察が酔っぱらった兵士を取り締まることができるが、沖縄では地元の警察がなかなか行動を起こせないということです。軍人の多くは結果を考えずにしたいことは何でもできると考え、その結果、ひどい事件が起きているのだと思います」と話しました。

2010年10月から1年の間にアメリカ軍人が起こした性的暴行事件は実に275件。このうち10件は国外で発生しています。

軍人による性犯罪はなぜ発生するのかと質問したところ、マーティンさんは「これは組織の問題です。彼らは長い歴史のなかで、人を殺すための訓練を積み、他の人を気にもかけません。また、いじめの環境もあります。飲酒やドラッグの習慣も根底にあるのでしょう」と答えました。

マーティンさんによると、アメリカでは近年、軍隊内での性的嫌がらせや暴行事件も多発していて、問題の根深さが改めて指摘されています。