※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
News Photo

ここは那覇市のとある音楽教室。子どもをもつ女性たちが集まって、ある勉強会が開かれていました。

News Photo

根原典枝さん「引き出しを開けて、何がどれだけ何本あると、パッと見てすぐわからないかもしれません。自分の管理できない量を管理しているという証拠なんです」

講師は3人の子どもをもつ根原典枝さん。各家庭で収納方法を教える片付けのプロ「サポートマンマおきなわ」の代表です。

News Photo

提案するのはずばり、必要なものを必要な分だけ持つ「シンプルライフ」。その片付けの極意とは?さっそくご自宅にお邪魔しました!

家族5人が暮らすのは、7畳のダイニングに6畳の和室と、寝室の2DK。キッチン周りもすっきりしています。根原さん、ポイントはなんですか?

News Photo

根原さん「ポイントとしては、毎日使うものは何と考えていく。私はあみじゃくし使うし、おたま使うし、フライ返し使うし、木べらだなと。これだけあれば問題なくできる。であれば、どこで使うかと考える。水回り?違うよな。火元で使うから、じゃあ火元の近くに置こうとやっているんですね」

なるほど!でも、毎日使わない調理器具はどうしましょう?

News Photo

ここで収納ポイントその2!穴あきのカゴ。細かく分類せずに、戸棚に収納しましょう。

根原さん「穴が開いているのを使っているのもポイントなんです。見えるということが大切なんです」

中身が見えるから、毎日使わないグラスなども、いざというとき探しまわる必要がありません。

News Photo

ところで、根原さんどうして片付けのサポートを始めたのですか?

根原さん「もともと私が子育てを通して、子育てと仕事の両立という大きな壁にぶちあたったんです。たとえば夕方仕事から帰ってきて、ごはんを作りたかったんだけど、それすら思うようにいかなかったりして。どうにかそのスパイラルから抜け出せないかなと。家事の中で省けるものは何かと考えた時、片付けがあった。私のように困っている人はいるだろうなと思ったんですね」

以前は、片付けられない子どもたちにイライラしてしまうこともあったそうですが、子どもの視点にたったとき、あることを発見したといいます。

根原さん「お母さんの目線での片付けてというものと、子どものできるレベルというのが全然かみ合わなかったりするんです。ハンガーにかけるという作業が、子どもたちは苦手だったりする。その辺にポンと放り投げるのであれば、放り投げた先がきっと便利なところなんです。何か必ず理由があって。それでしたらそこにカゴか何か準備して、年齢に応じて、そこに入ればゴールだよと、決めていくんですね。私は『思いやり収納』と勝手に呼んでいるんですけど」

根原さん流、子どもが自分でできる「思いやり収納」。さっそく拝見しましょう!

News Photo

根原さん「子どもたちは取りやすいように、低い位置で毎日の洋服は入れてもらっています。こんな感じで、あまりきれいではないんですけど、とにかくズボンとTシャツなんだっていう具合」

シンプルで分かりやすい収納。これなら小さな子どもでも自分で服を片付けられますね。さらに、こちらのオモチャ入れには、こんな子育ての工夫が!

News Photo

根原さん「このカゴに入る分だけ持とうね、と決めています。たとえば、お小遣いでマンガを買いたいとなったときは、一冊増えるわけなので、一冊何か抜かないといけないよ、となると、ここのマンガがまだ好きだから、今回は買うのやめておこうかなと本人が判断するんです」

以前は、もう使っていないと思ったオモチャを一方的にを捨ててしまっていたそうですが、いまは必ず子どもたちに決めされるそうです。

根原さん「子どもたちが自分で決めることが、親にとってもどかしいことでもありますが、決めるという行為が自立につながっていくと思いますので、ぐっとこらえて、これ使っていないよねと思いながら、わかったと入れる感じですね」

現在、主に妊娠中や小さな子どもをもつ女性たちに片付けのサポートしている根原さん。目指すは、欧米で浸透しているハウスキーパーの仕事を沖縄で広めること。

根原さん「今は昔とはちがって、単純にものにあふれていて、安価でいろんなものが手に入りやすい。核家族の中で、自分たちの家族の中でうまくコントロールしていく、暮らしやすい環境をつくっていくことは、とても難しい世の中になってしまっているのかなと感じます。自分ができる範囲内で仕事をしたいという方に協力してもらって、お母さんたちの働く場を考えていけたらと思っています」

季節の変わり目、根原さん流・シンプルライフで快適な生活を初めてみませんか。

大人目線の部屋の片付けは当たりまえですが、子どもの視点で考える「思いやり収納」は新鮮ですね。子どもも一緒に片付けをすれば家事の効率も上がるし、子育てにもつながるということですね。