沖縄で国内外のトッププロゴルファーの競演が実現しました。男子ゴルフの国内最高峰!日本オープンゴルフ選手権がきのう最終日を迎え、県勢注目の宮里兄弟が地元での大会を
盛り上げてくれました!4日間の熱戦を振り返ります!
復帰40年を記念して初の沖縄開催となった国内男子ゴルフの最高峰「日本オープンゴルフ選手権」が先週木曜日、開幕!
大会には、国内外のプロアマ114人が出場!県内では久しぶりの男子ツアーだけにゴルフファンは・・・
ギャラリー夫婦「(お目当ては?)石川遼選手です。はい。すいません・・・。」
ギャラリー男性「あのAONの3人を見に来ました。めったに見られないので、記念に見ておきます」
ギャラリー夫婦「中嶋さんのファンで応援に来ました。本当に見ていて楽しいですね」
石川遼や、池田勇太など、若手人気ゴルファーに熱い視線が注がれる中で、初日、最も注目を集めたのはAON!
青木功(70)尾崎将司(65)中嶋常幸(57)の三人の頭文字をとった「AON」
三人合わせて、日本オープン11勝!ツアー193勝という日本ゴルフ界を牽引してきた顔が7年ぶりに同じ組でまわる豪華揃い踏み。
一方、期待の県勢では、聖志、優作の宮里兄弟の他、ベテラン友利勝良に、アマチュアで、本部高校2年比嘉一貴、興南を卒業した富村真治など5人が出場。
初日・宮里優作「たくさんギャラリーに来ていただいて、頑張れって言っていただいたのですごい励みになりました」
プロ転向から今年で10年になる宮里優作、地元での大会に、人一倍の思いで挑んでいた。しかし、日本オープンは選手の総合力を問う大会とも言われ、ただでさえ難易度の高いコースが設定されている。その上、初日は台風の影響で10メートルを超える強風が吹き荒れる最悪のコンディション。
ベテランAONもグリーン手前の深いラフにつかまり、自分の打ったボールを2分以上探す場面も・・・。
結局、初日は実に59年ぶりとなる全選手がオーバーパー。宮里聖志、優作は、7オーバー46位タイと大きく出遅れる。
初日・宮里優作「僕はこの試合に出ることだけが目標だったので、今年は出られただけでも十分役目を果たしたかなと思っているんですけど、あとは兄貴に任せておきます」
初日・宮里聖志「頑張ろうか・・・。でも途中で5~6回は心が折れていたんですけど、最後まで(集中)切れずにできたのでまた明日も楽しみたいと思います」
ところが二日目、宮里兄弟が大きく息を吹き返す!
優作は序盤2ボギーと出遅れるも、15番、16番と連続バーディ!その後も二つのバーディを奪い、46位から3位に急浮上!
一方、兄聖志も我慢のゴルフで16位タイにつけ、県勢で二人だけが予選を突破した。
宮里優作・二日目「最高じゃないですか、出来過ぎですね。自分の中では3オーバーくらいは覚悟していたので、そういう意味では最初から期待せずにいったのが良かったと思います」
厳しいコンディションが続いた三日目、決勝ラウンド。兄聖志は前半で3つのバーディを奪い一時、3位にまで浮上、しかし後半失速、再び我慢のゴルフを強いられるも順位を上げ14位タイ。
優作も我慢のゴルフで、2バーディ3ボギーと踏ん張り、トップと3打差の6オーバー、単独4位につける。
そして迎えた最終日、地元初優勝をかけた宮里優作の最終日。6番でこの日初のバーディを奪いトップとの差は1打差!
ところが続く7番、8番で連続ボギー、8オーバーと後退。しかし、上位陣もスコアメイクに苦しみ、優作を含む4人(平塚、小田、バグンサン、呉)が優勝争いを演じ、勝負の行方は分からない。
10番、11番とバーディチャンスを逃し嫌なムードで迎えた宮里優作の12番・・・
最後の18番は逆転優勝をかけ果敢な攻めを見せたが、無念のトリプル12オーバー4位タイに終わったが、優作は最後の最後まで地元のファンを沸かせた!
最終日・宮里優作「(2002年のプロ転向から10年)体もあちこちケガもしましたけど、何とかここまでやってこれているので、本当に沖縄ジュニアの子にまだまだ夢を与えられるように、これからもがんばっていきたいと思います」
一方、兄聖志は13オーバー7位タイ。優勝は8オーバー久保谷(くぼや)健一と厳しいスコアが激戦を物語る結果となった。