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1944年の10月10日、空から大量の焼夷弾が降り注ぎ那覇は火の海となりました。その10・10空襲から68年目のきょう、那覇市では慰霊祭が行われました。

参列した遺族は「67年前のあの悲惨な戦争は一生涯忘れられません」と弔辞をのべました。

当時の那覇のおよそ9割が焼失し、668人の命が奪われた10・10空襲。那覇市若狭にあるなぐやけの碑では10日、遺族や翁長市長らおよそ200人が参列して慰霊祭が行われました。

参列者の中には亡き親族や当時のことを思いだし涙を浮かべる人の姿もありました。孫と参列した遺族のひとりは「孫たちには2度と戦争のない平和な沖縄があってほしいです」と話していました。

また、糸満市の平和祈念資料館では、沖縄戦前後の世相を写真や収蔵品で見ることができる特別展が10日から始まりました。

1944年の10・10空襲を伝えるコーナーでは当時、腕を負傷しながらも火の海の中を必死で逃げたという女学生の日記など当時の貴重な品々が写真やパネルと共に展示されています。この特別展は12月9日まで開かれています。