来年のセンバツ甲子園の夢に繋がる九州大会への出場切符をかけた県高校野球秋季大会は、きのう決勝戦！試合は宜野座高校が10年ぶりの優勝を果たし、沖縄尚学とともに2校が県代表として、九州に乗り込みますが、その代表2校を決めた準決勝は手に汗握る熱戦でした！
来年のセンバツ甲子園出場へ向けた重要な選考基準となる九州大会へ向け土曜日、ベスト4が激突！
第1試合は、勝てば30年ぶりの決勝進出、そして史上初の九州大会に大手をかけた宮古と10年ぶりの九州大会出場をかけた宜野座のゲーム！
試合は1回から動きます。先攻めの宮古は、一人倒れて2番、池間ヒロシの3ベースのヒットでチャンスを作ります。
一方、守る宜野座、エースは嶺井辰之輔、実は試合の二日前に38.5分の高熱を出し、ピッチングに不安を抱えていました。
続くバッターは3番佐和田！宮古が先制します。
しかし、宜野座はすぐさま反撃、そのウラ、宮古の先発山里の立ち上がりを攻め、2対1と逆転に成功！
4回には、宮古に同点に追いつかれますが、そのウラ、エース嶺井辰之輔と、1番仲間大洋の連続タイムリーで追加点を挙げます。
6回に再び宮古に得点を許した宜野座でしたが、またもやそのウラ（スクイズの場面）1番仲間大洋がスクイズ！
点を取られれば、そのウラ、すぐに得点を加え、一度奪った試合の流れを最後まで渡さなかったノーシードの宜野座が、5対4で勝って第1シード宮古を破り10年ぶりの九州切符を手にしました！
宜野座・東亮監督「すごい地域の方の強力なバックアップがあったので、ここまでやってこれたと思います。僕が想像する以上にすごい伸び率というか、力を発揮しているので本当にどうなるかわからない、このチーム楽しみです」
宜野座・嶺井辰之輔投手「決まったんですけど、また明日試合なので明日の試合（沖尚戦）に向けてしっかりやっていくし、九州大会では、全力を出せるようにやっていきたいです」
宜野座・比嘉雄将主将「甲子園に立ちたいなという思いがあったんですけど、その夢の舞台に立てるチャンスがあるので、そのチャンスを逃さないようにこれから頑張っていきたいです」
続く第2試合は、私学対決。第2シード沖縄尚学と、第3シード興南が対戦しました。
試合は両チームのエースの投げ合いで始まります。興南の先発、エース花城凪都が3回まで沖尚打線をヒット2本に抑えると、沖尚も先発、エース宇良淳（アツシ）が3回まで興南にヒット1本しか許しません。
緊迫した試合は4回沖尚の攻撃、前のチームからレギュラーに座る4番柴引佑真のヒットを足がかりに1点を先制すると、6回までに2対0とリードを広げます。
対する興南は、7回、ここまでヒット2本に抑え込まれていた沖尚のエース宇良を捕えます。
バッターは6番上原周太朗！上原のソロホームランで勢いづいた興南は、続く9番までの4者連続ヒットで、ついに同点に追いつくと試合は延長戦に！
迎えた延長10回、沖尚3番名嘉昇司！名嘉の決勝打で接戦を制した沖尚！2年ぶりの秋の九州大会出場です
沖尚名嘉昇司右翼手「一戦一戦大事にして絶対にセンバツに行けるように一日一日の練習をしっかりやって、九州大会に臨みたいと思います」
沖尚・比嘉公也監督「（九州大会では）とにかく守りを中心にして一つでも多く勝って夢の甲子園に行けたらいいなと思っています」
沖尚・諸見里匠主将「まずは一つずつ集中して目の前の相手に喰らいついて接戦をものにして絶対に勝ちます。守備からリズムを作って、攻撃につなげていく野球をしていきたいです」
沖尚・宇良淳投手「九州でベスト4以上に入れるようにチーム一丸となって戦っていきたいです。自分たちの先輩はそこ（センバツ甲子園）で優勝しているので、甲子園への憧れが大きいので自分たちも行けるように頑張っていきたいです」
そしてきのうの決勝戦、試合は勢いに乗る宜野座が初回から得点を奪い主導権を握ります。
8回には、前の日から好調の1番仲間大洋がこの日3本目のヒットで出塁すると、続く2番上里がスクイズバントをしかけこの回2点目、5対1と宜野座がその差を広げます。
しかし、沖尚も続く8回ウラに第2シードの意地をみせ、2点を返しますが、反撃もここまで。決勝は宜野座が10年ぶり4度目の優勝で幕を下ろしました。
2校は27日から長崎県で始まる九州大会に県代表として出場します。九州大会でベスト4以上に入れば、来年のセンバツ甲子園へ出場する可能性が大きくなるだけに、両チームの健闘が期待されています。
センバツ甲子園、県勢としては、2年前の興南の春夏連覇のセンバツ以降出場はありませんので、宜野座、沖尚の2校には頑張って欲しいですね。九州大会、注目の抽選会は18日に行われます。
