オスプレイの配備が始まったおとといときのう、普天間基地のある宜野湾市はもちろん、県内各地でオスプレイの飛来を見たとの目撃談が相次ぎました。きょうは、オスプレイが市街地をどのように飛ぶのかについてお伝えします。
亀谷充子さん「すごい大きかったんですよ、聞こえましたね。お客さんも飛んでましたねという話をしてたんで、見ました見ましたとか言ってて」
初めてオスプレイを見た時の驚きを話すのは、那覇市で青果店を営む亀谷さん。
亀谷さん「なんか鈍い音が聞こえてきて、そしたら向こうのほうから見えてきて家の上を通って斜めのほうに抜けていったんですね。見て今まではちょっとよくわからなかったんですど、やっぱり見ると恐怖心が出てきますね。落ちるかなもそうなんですけど、戦争でもやるんじゃないかなという感じでしたね本当に」
こうした声は、県内各地から続々と上がっている。
浦添市Mさん39歳女性
「那覇浦添宜野湾の子供たちの生活エリアの上を飛んで行った。許せない」
恩納村絶対NO!さん25歳男性
「恩納村でも学校の上をオスプレイが飛行していた。ありえない」
アメリカ軍が公表した環境レビューによると、オスプレイは宜野湾市だけでなく、那覇市や浦添市などの住宅密集地の上空も飛ぶことがわかる。
那覇方面からの飛行ルートを見てみると、オスプレイは地上およそ600メートルの高さで那覇市街地に進入。高度を下げながら県庁上空を通過し、新都心地区では400メートル以下にまで降下する。
県立博物館・美術館の上空を飛ぶオスプレイ。100メートルにも届きそうな高層ビルが立ち、日々多くの人でにぎわいを見せる新都心地区。オスプレイは、こうした地域を縦横無尽に飛び回ることになるのだ。
市民「娘がこのへんの学校なんですけど何か見たって言ってました。本当に間近に来たんだなって感じで言ってましたね」
市民「ちょっと考えられないですね」
市民「嫌です。見るとは思ってなかったから他人事だと思ってたところがやっぱりあったんでしょうね、こういうのを見せられるまでは」
すでに9機が配備され、いつ訓練が始まってもおかしくないオスプレイ。その恐怖はもう間近に迫っている。
こういった声は、各市町村役場にも寄せられています。宜野湾市に住む女性は、「窓を開けて見ていたが、機体から匂いがした」とも話していて、オスプレイが市街地の本当に至近距離を飛んでいるようすが伺えます。
先月の日米合同委員会では、オスプレイがこういった市街地などを飛ぶ際の飛行ルールについて取り決めがされましたが、その内容には首を傾げざるをえないことも多いようです。