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沖縄へのオスプレイ配備が近づき、県内の怒りの声は増すばかりですが、物言えぬやんばるの生き物たちにも今、オスプレイの危険が迫っています。

25日、東村高江の森には絶滅危惧種の選定委員をつとめる研究者が訪れ、高江の森を守ってはしいと訴えました。

東村高江の森を調査のために訪れたのは、蝶や蛾の研究者で作る日本鱗翅学会会長で、レッドデータブックの選定委員でもある岸田泰則さんです。

岸田さんは「こういう森の中や山の中にいる蝶々というのは、この森全体がなくなってしまうと、少しでも環境が変わると生きていかれないわけです。するとここからいなくなる。世界的にもいなくなってしまうということになるわけです」と話していました。

25日は準絶滅危惧種であるリュウキュウウラボシシジミの個体群も確認しました。

同行していた県内蝶研究者の宮城秋乃さんも「オスプレイの強い熱をともなう下降気流によって森が乾燥し、生物たちの生息地が奪われる危険性があり、音に敏感な鳥たちには爆音が大きな影響を与える」と話しました。さらに宮城さんは「やっぱりオスプレイのヘリパッドを作るということは一部分の問題ではなくて、この森全体の問題だと思います」と懸念をあらわにしました。