野田総理が8月に自公と交わした「近いうちに信を問う」という3党首合意。近いうちがいつなのか。年内の解散を避けたい総理と早めに約束を果たせと迫る自公の攻防が注目されますが、衆議院議員の任期満了まで1年。中央の動きをにらみつつ、次期衆院選に出馬を考える人たちは早くも動き出しています。
現時点で立候補を予定しているのは、1区は国民新党・現職の下地幹郎さん、九州比例の共産党・現職の赤嶺政賢さん、自民党新人の国場幸之助さんの3人。
2区は社民党・現職の照屋寛徳さん、自民党・新人の宮崎政久さん。
3区は民主党を離党して政党「国民の生活が第一」の現職、玉城デニーさん、自民党・新人の比嘉奈津美さん。
4区は民主党を離党した無所属・現職の瑞慶覧長敏さん、返り咲きを狙う自民党の西銘恒三郎さん、共産党・新人の真栄里保さんの3人です。
自民党県連・翁長政俊会長「民主党政府のいわゆる一貫性の無さ、これに振り回されるやりかたはやめようと。自民党がきちっと政策を掲げて、国民の皆さん方の共感を得る」
社民党県連・新里米吉委員長「多くの国民が失望している。社民党がしっかりとこの選挙戦で当選者を増やしていく」
共産党県委・村山純委員長代理「国民を裏切り続けてきた民主党政権に審判を下すと。同時に3年前に政権から追放された自民党政治の復活も許さない」
政党「そうぞう」呉屋宏幹事長「沖縄問題に深くかかわって来て、これまでの予算の問題、様々な課題を解決してきたことをしっかりと評価がされていけるかどうかというところ」
民主党県連・新垣安弘代表「民主党が出てきて、それで3年間やってきたわけです。そういう意味ではこの間の民主党の経験というのは貴重」
民主党政権への批判が強まる中、次期衆議院選挙がいつ行われるのかは今のところ不透明です。しかし県内では立候補を予定している人たちがすでに走り出しています。後援会事務所を構え、支持者へのアピールなど、水面下では実質的な選挙戦に状況にあると言えます。
1区、下地さんを擁する政党「そうぞう」幹事長の呉屋さんは実績を強調します。
政党「そうぞう」呉屋宏幹事長「テレビに出ているからといって私は強いとは思ってはいません。もちろん周知度、知名度そういうのは抜群にいいと思っています」
共産党県委員会委員長代理の村山さんは議席維持を強調します。
共産党県委・村山純委員長代理「今の沖縄のいろんな課題を一緒になって解決できるのは赤嶺しかいない。4区は県の常任ですが、真栄里保さんを立てました」
自民党県連会長の翁長政俊さんは、民主党政権への逆風を自民の追い風にしたい考えです。
自民党県連・翁長政俊会長「1区は国場幸之助さんが支部長として今頑張っています。2区については宮崎政久さんが出る準備を進めています。3区については比嘉奈津美さん、彼女が頑張っているところです。4区については西銘恒三郎さんが、ここも着々と組織を強化して準備を進めております」
社民党県連委員長の新里米吉さんは3区での擁立で議席増を狙うとしています。
社員党県連・新里米吉委員長「照屋寛徳氏については2区で擁立する。3区は擁立の方針を決めました」
一方、民主党を離党して政党「国民の生活が第一」に入った玉城デニーさん。県連代表として新党の意義をこう話します。
「国民の生活が第一」県連・玉城デニー代表「国民に約束をしたマニフェストの原点をもう一度やり直す」
そして民主党を離党し、無所属となった瑞慶覧さんは…。
瑞慶覧長敏議員「既成政党に対する無党派、若い方々中心にした失望感が沖縄でも非常に大きい。若い方々理解してくれるような政策を訴えていく」
3年前の追い風から一転、国会議員2人が離れて議席を失った民主党県連代表の新垣さんは、具体的な候補者擁立はまだ決まっていないと、苦渋の様子を浮かべます。
民社党県連・新垣安弘代表「(選挙区は)4つありますから、その中で2人はいたわけです。4つのうちの2カ所は少なくとも擁立をして闘っていく、そういう態勢に持っていければいいかと」
次期衆議院選挙は年内、年明け、任期までと様々な憶測が飛んでいます。しかし、いつ選挙になっても不思議ではないのが、今の政局の状況ではないでしょうか。