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スタジオには草柳さんです。きょうの安全宣言ですが、きちんとした内容を伴っているんでしょうか。
日米合同委員会のきょうの主な合意内容をまずは確認しておきましょう。
(1) オスプレイを運用する際の進入・出発経路は「できる限り学校や病院を含む人口密集地上空を避ける」そして、可能な限り水上を飛行する
(2) 夜間訓練飛行は「必要な最小限に制限される」
(3) 転換モード、これはモロッコやフロリダで事故を起こした時の形態ですが、その飛行時間をできる限り限定する
(4) 低空飛行訓練は、500フィート以上の高度で行う。ただし北部訓練場など、訓練施設では当然低い高度まで下りてきます
こうしてみると「できるかぎり」とか「必要最小限」とか、あいまいな内容になっていると言わざるを得ません。
この書き方ですと、一事が万事、アメリカ側の裁量に任されているという印象を受けますよね。
さらに覚書をよく読んでみると例えばこの学校、病院、人口密集地を避けるというのは新たなルートの話で、普天間基地の経路はこれまで通りと書かれています。
さらに、夜間訓練飛行は環境レビューで3.7倍、280回に増加すると明確に書かれています。それが必要最小限と言われればそれまでです。
そして低空飛行訓練は500フィート以上とされていますが、すぐ次の文章で「その高度を下回る飛行をせざるを得ないこともある」と書かれています。
今後、日本国内の沖縄以外の場所で飛行訓練を行う可能性を検討するという文言も加わっていますが、具体的な内容はなく、沖縄の負担軽減からは程遠い内容となっています。