※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

尖閣諸島に上陸した5人を含む14人が出入国管理法違反で逮捕された事件で、14人全員が17日夜までに香港へ強制送還されました。逮捕から2日間での早期決着です。

活動家らは、民間の航空機と活動家が乗って来た船が停泊していた石垣に移動して、17日午後9時半頃その船で香港へ向け出港しました。活動家らは、日本を離れる直前まで上陸の正当性を主張していました。

捜査当局は、逮捕した14人を刑事事件として送検せず強制送還した事に政治的な意図はないと話していますが、度重なる尖閣諸島をめぐる中国や台湾の領有権主張に、地元石垣市民の反応は複雑です。

石垣市民の一人は「いいんじゃないかと思いますよ。これで揉めるとまた中国の思惑どおりじゃないかと思うんですけどね」と話し、別の市民は「観光面も影響がありますので、やっぱり一歩、政治面を入れないで一歩離れて、お互い向き合ったらいいんじゃないですか」と話していました。

一方、国会議員らで構成する領土議員連盟のメンバーおよそ150人が、18日午後26隻の船に乗り込み尖閣諸島に向かう予定で、今回の事件をきっかけに中国で加熱する領有権主張に刺激を与える事になりそうです。