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沖縄戦の遺骨収集を行うボランティア団体が遺骨を遺族の元へ返すため、全遺族のDNA鑑定実施を国へ働きかけるよう、4日に県議会へ陳情しました。

県議会議長を訪ねたボランティア団体「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は「遺骨を遺族の元へ返すためには遺族のDNA鑑定も必要。遺族の高齢化を考えると鑑定を急がなければならない」と県議会から国へ働きかけてほしいと陳情しました。

これに対し喜納昌春議長は「多くの方が遺族の元へ帰れるよう議会からも声をまとめていきたい」と述べました。

具志堅さんは「身元の特定できない遺骨を遺族の元へ返すには、遺族と遺骨との照合作業しかない。まして遺族の高齢化を考えると残された時間は長くない」と話していました。

ガマフヤーでは2011年4月に八重瀬町で見つかった沖縄戦当時のものとみられる遺骨の遺族を探していて、2012年6月、5組の家族が名乗り出ていますが、未だDNA鑑定は進んでいません。具志堅さんらは8月には厚生労働省へも全遺族のDNA鑑定を求めて要請する予定です。