めざせ甲子園!10校目のきょうは知念高校です。秋の大会24年ぶりに決勝進出、準優勝を果たし九州大会に出場した知念高校。しかし九州での結果は悔しいコールド負け。そのくやしさを胸に練習に励んでいます。
「気合入れていくぞー、気合いれていくぞー…1,2,3,4,いくぞ、オー」
総勢98人、本島南部の地元選手たちが集まる知念高校その持ち味はチームワーク。
大城主将「地元から集まっているということで仲が良くて」「1年のときからみんなでミーティングして」玉城くん「チームワークも他のチームより1番いいので、このチームだったら甲子園いけると思って」
そんなチームは去年の秋の県大会、24年ぶりに決勝進出を果たし九州大会出場を決めました。しかし… 九州大会はコールド負けで初戦敗退打線も1安打におさえこまれました。
大城キャプテン「始めての経験だったので対応力がなくて」「相当自分たちの弱さが見つめられて」初めての大舞台は苦い経験に変りました。チームのグラウンドには今も、そのスコアボードが掲げられています。
幸地内野手「毎日練習のときにあのスコアを見て九州大会で悔しかった思いを練習でぶつけています」大浜投手「悔しい思いを1日も忘れずに日々練習をがんばっています」
くやしい思いは冬の辛い練習を乗りきる原動力になりました。そこで知念高校の戦力分析!課題はやはり九州1安打に終わった打撃力!冬のトレーニングでは多いときは1000スイングを振り込むなど打ち込みに力を入れてきました。
大宜見外野手「ピッチャーが何点取られても自分たちが上をいく点を取って打ち勝っていきたいと思います」
飛距離が伸びてきたと語る大宜見、長打力に機動力もある幸地を中心に春はケガで出場できなかった城間拓未が加わって、最後の夏に向け調整が続いています。そしてチームを支えるのは親川監督が5点満点をつける投手力、大黒柱はエース大浜秀丸!
九州大会を決める秋の準決勝では嘉手納を相手に3安打1失点105球の完投勝利!24年ぶりの快挙の立役者は、マックス139キロ、打たせて取るピッチングが持ち味です。
大浜投手「仲間を信じて打ち取って守備がリズムを作って攻撃に持っていきたいと考えています」玉城くん「もっと声出してしっかり、大会まで近いから気合入れていきましょう、おーし」そして知念にはもう1人チームを支える大黒柱がいます。玉城拓巳くん。1年生の頃、左手首の骨に病気が見つかり強い衝撃をうけるバッティングが不可能に選手生活を断念せざるを得ませんでした。
玉城拓巳くん「(ショックは)大きかったです、ずっと野球をやっていたので、心に大きな穴が空いたみたいな」「自然と病院で言われたときは涙がでました」そんな心の穴を埋めたのは、仲間達の存在。
ノックする玉城くん「投げるまで投げるまでしっかりしっかり」コーチとしてチームを支えることを決めた玉城くんはノッカーを務めるときも左手は使わず右手1本で起用にこなします。
大宜見外野手「最近は自分たちが両手で打つよりうまいんじゃないかなって思うようになってます」玉城くん「みんなの役に立てるならどんな形でも輪に入っていきたいんで」
三塁コーチャー「ストップストップ、ゴーゴー、OKOK」そして最後の夏、彼は背番号20をつけ三塁コーチャーとしてベンチに入ることになりました。
親川監督「ベンチの中は野球だけでなくいろんなチームワークが必要だと」「(チームに)貢献できる選手が入ってくるっていう枠を作ってあります」
大城主将「拓巳がいなかったらチームの士気が下がるし」「1人が欠けたらチームじゃないんで、試合に出れなくても自分達は一緒なんで」
どこにも負けないチームワークで雪辱を誓う知念チーム一丸となって夏の頂点を目指します。
大浜投手「最後の夏は相手に気迫で負けることなく仲間を信じ楽しんで投げたいと思います」玉城くん「日本で一番長く野球ができるようにしたいです」
みんなで「ノーノーノー・・・甲子園行くぞ!!」