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慰霊の日を前に、糸満市の子どもたちが、8日市内の慰霊塔を訪れ、沖縄戦当時の地域の様子や慰霊塔が建てられた経緯などを学びました。

糸満市の「萬華之塔」を訪れたのは、真壁小学校の3年生、20人です。沖縄戦最後の激戦地となった糸満市。「萬華之塔」は、地域の住民らによって、1951年に建てられました。

旧・真壁村で生まれ育った新垣昇さんは、戦後、住民が、付近の畑や住宅、壕などに散乱していた遺骨を集め、お金を出し合って、供養のための慰霊塔を建てた経緯を話しました。

子どもたちは、当時の収骨作業の様子について質問したり、塔の近くにあるアンディラガマを見学して、生まれ育ったふるさとの戦争の記憶をたどっていました。

女子児童は「色んな人が死んでから、かわいそうだなと思いました」また男子児童は「1万2000柱あるって聞きました」「びっくりした」「戦争って怖いなと思いました」と話していました。

「萬華之塔」では22日に、地域の住民らによる慰霊祭が行われます。