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シリーズ県議選2012。きょうは無投票で議席が決まった選挙区についてお伝えします。少数激戦となった今回の県議選。3つの選挙区で、立候補者数と定数が同数となり5人の無投票当選が決まっています。

南城市区の立候補者は前回に続いてただ一人。嶺井さん、2期連続の無投票当選です。

嶺井さん「いろんな産業にかかわる人材の育成、これが一番だと思っておりますね。私はずっと最初から多様な人材の育成と文化の振興というのをメインにして取り組んできましたので」

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市長選とのダブル選挙となった糸満市区。その影響もあったのか、立候補者は現職2人にとどまりました。新垣さん、玉城さん、当選です。

新垣さん「安定した仲井真県政の多数与党をしっかりこの選挙でね、結果を出して思い切って知事が仕事をできるような体制を、私もですね、この6期目を知事に提唱提言していきたいと」

玉城さん「高すぎる国保税、介護保険料を何とかしてほしいという皆さん方の願いと思いに応えたい。国の責任であると同時に、私は県もですね、県民の命や暮らし安全を守るというのは、県政が果たすべき大きな責任だと思っています」

宮古島市区。現職2人以外に立候補はなく、座喜味さん、奥平さんが当選です。

座喜味さん「新しい振興法を活かしたですね、離島の在り方、根本的な新物流改革という離島のこれまでの島ちゃびとしての、根本的な政治が切り込めなかった部分をですねしっかり取り組んでいきたい」

奥平さん「選挙の政策の柱として、やっぱりあの下地島空港の残地あるいは空港の機能の利活用、これをしっかりとまずは取り組んでいきたい」

復帰以降、これまでに県議選は10回行われ、実にこのうち8回で無投票当選者が出ています。

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琉大・島袋純教授「これはですねぇ、先進国ではあまり聞かない、ほぼないような現象ではないかなと思います」「政策を比べてこの政策がいいと、あるいはこの人物がリーダーとしてふさわしいということを考える必要性も必然性もなくなってしまう」

一方、有権者は 「選挙だったら選挙には毎回行ってるんですけど、無投票、あまりちょっと考えてなかったです」女性「ちゃんと立候補してほしいですね、何名かね」男性「まぁほんとは争った方がいいんでしょうけど、まぁどうしようもないですもんね」

有権者にとってはもどかしさも残る無投票当選ですが、候補者本人の受け止め方も様々です。

嶺井さん「しっかり自分で走って、政策の浸透をしていく、あるいは情報の収集をしていくと、いうことには気を配ったつもりですね」

新垣さん「私は市会議員から県会議員合わせて10期目の選挙、今回ですよ、初めて無投票になったわけですが、まずね、心の安定、安心、これは無投票ということはね、こんなに嬉しいことはないですよ」

玉城さん「もっと他にもっと回るところもっといっぱいあったのにもっと支援を政策を持って訴えていきたかったと」

座喜味さん「無投票当選ということでですね、ある意味での緊張感というか、市民の負託をしっかりと受けたと」

奥平さん「(無投票は)非常に責任の重い当選でもあるなという風には思ってます。3期目をしっかり取り組んでいこうと思っています」 

ところで、なぜ無投票当選の選挙区が出てしまうのでしょうか。

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琉大・島袋純教授「一つはですね、やはりその選挙が、費用が非常に膨大にかかりすぎるということと、しかもそれが個人負担になっていること つまり政党がですね、その個人の選挙の支援を十分にできないということですね」

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そしてもう一つ気になるのは、やはり投票率。88年以降、毎回下がり続けていて、過去2回はついに60%を切ってしまいました。

県選管 赤嶺義文主任「政治的な無関心とか、そういった若年層の、投票に行ってもあまり変わらないよという無力感とか、そういったものの増大もあるんじゃないかなと」

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5人が当選を決め、残る議席は43。その行方を決めるのは、あなたの一票です。

今回から、県議選では初めて、候補の経歴や政策を紹介した「選挙公報」を発行。しかし、無投票区では選挙がないため発行されません。投票もできず、当選者がどんな人かもわからない事態。早速、制度改善(条例改正)が必要かもしれません。