ザ・スポーツです!まずは先週3日、ゴールデンウィーク恒例の那覇ハーリーで、波しぶきを高く上げ中学生の熱いレースが繰り広げられました。
那覇港新港ふ頭で行われた『那覇ハーリー』は、およそ600年の伝統を誇る恒例行事。初日は中学校や、PTA、一般など合わせて99チームのハーリー競漕で幕を開けました!中でも、那覇市内18の学校が出場した中学生大会は白熱!レース前から各チームのボルテージがあがります!
今年の中学生大会は、那覇中男子の大会3連覇なるかが、大きな注目の的でした。過去2年間、那覇中はご覧のように男子が2連覇さらに2年前はアベック優勝するなど、ハーリーへの意気込みはどの学校にも負けてはいません。
那覇中 稲福正彦総監督「追われる立場なので、焦ることなく自分たちのやっていることを100%出し切れれば良いかなと思っています」
安岡練習「いくぞ〜!声出していこうな!絶対優勝しような、絶対に声出していこうな!大きな声でやろうな!」安岡練習 女子「女子声出していこうね!優勝しようね!かまえ!せ〜の!いち!」
那覇中学校に、去年、一昨年と、2年連続で、あと一歩追いつかず2位に甘んじた安岡中学校男子。入学式の翌日から選手の募集をかけ2年越しの雪辱を晴らすため、男女ともに練習に励んでいました。
安岡キャプテン久貝夏子さん「(練習を)初めてすぐに筋肉痛がきたりして大変でした」学校のプールを海に見立て、呼吸を合わせて櫂を漕ぐ練習は毎日1時間。手には沢山のマメを作り、痛みをこらえながら練習に励みました。目標の優勝をめざして。
仲村渠先生「最初初めて漕がせたら櫂(を漕ぐリズム)がてんでバラバラで、気持ちを合わさないといけないよということが、良く子供たちもわかっているので、先輩たちがいい成績を残しているのをみてきているので、それで徐々に櫂も合ってきて」
安岡キャプテン照屋一聖くん「最初はもう皆腰が痛いとかいろいろ言っていて、今はそういう弱音もはかなくなって、強くなっていると思います」「今年は絶対に優勝します!」
中学生たちの熱い思いが天に届いた5月3日ハーリー本番は、快晴!安岡 出航前「3年生は、中学校生活3年間の思い出として、那覇ハーリーをいっこの思い出にしような!お〜〜!」いよいよ安岡中男子が予選に挑みます!
呼吸をピッタリ合わせた安岡男子、トップで折り返しゴールを目指します!第5試合、1位で通過した安岡でしたが、肝心の予選タイムは伸び悩み3分42秒48。ライバルで予選3位の那覇中にわずか1秒42およばず、予選落ちとなりました・・・。
一方、女子安岡。レースの様子見せてスタートでつまずきながらも奮闘した女子でしたが・・・ 結果は予選14位。注目の連覇を目指す那覇中にも大波乱がおきました、決勝では、男女ともに仲井真中学校が、息のあった櫂さばきで何とアベック優勝を達成したのです!
優勝を目指し、破れた安岡中学校でしたが、心を一つにハーリーを走らせたチームワークは、これからに生かされます!
安岡キャプテン久貝夏子さん「励まし合ったり、一緒に終わったあとも泣いたりして、仲間が大切だなと思いました」安岡仲村凛先生「これから3年生は特に受験に向けてとかいろいろあると思うので、学校行事も含めいろんなことに、この努力したことがこれからのこの子達に実を結んでくれたらと」
600年の伝統、那覇ハーリー。その歴史に中学生たちの熱いドラマがまた一つ刻まれました。