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戦前まで沖縄を走っていた軽便鉄道、通称「ケービン」の時刻表が発見され、20日、そのレプリカが沖縄都市モノレールに寄贈されました。

ケービンは、1914年に那覇を起点に作られた鉄道網で、与那原線、糸満線、嘉手納線の3路線で運行されていました。

今回見つかった時刻表はケービンが戦時体制にともない軍事輸送の手段に変わっていく寸前の1943年のもので当時郵便局員だった仲本稔さんの日記に挟まれていました。

仲本稔さんの息子・仲本薫さんは「父はこういう時刻表を使って、那覇との往来をしてたんだなと」と感慨深げに話していました。展示館に集まった人たちは、懐かしそうに、ケービンの記憶と、時刻表で蘇った青春時代を思い出しているようでした。

当時ケービンで通学していたという女性は「(時刻表見ると)母に送られて駅まで行ったのはとっても思い出にあります」と話し、鉄道に詳しいゆたかはじめさんは「時刻表というのは歴史とともに生き、時の流れと共に息づいているものでそれが70年経ってやっと本物が出てきたというのはやっぱりすごいことじゃないでしょうかね」と話ました。

今回寄贈されたのは複製品で、実物は八重瀬町の歴史民族資料館で保存される予定だということです。