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嘉手納基地より南にある牧港補給基地を返還するにあたって、アメリカ側が嘉手納弾薬庫などにその機能を移すよう日本側に打診していたことがわかりました。移転先に挙げられた自治体は反発しています。
現在、日米ではこれまでパッケージだった辺野古移設と嘉手納より南のアメリカ軍施設の返還を切り離して協議しています。
日本政府も沖縄の負担軽減につながると強調していますが、アメリカ側はこのうち牧港補給基地について、その機能を嘉手納弾薬庫やトリイステーション、キャンプハンセンへと移すことを日本側に打診していたことがわかりました。
これに対し当山宏嘉手納町長は「はっきり言って、もううんざり。なんら改善されない中で、このような機能移設がさらに計画されてくる。話が出てくるということについて、断固反対」と米側が機能移転を打診したことに強い不快感を示しました。
また、基地問題を研究する琉球大学の我部政明教授は「負担軽減は基本的にはないんだと思います。問題なのは、なぜこれだけ基地をおかれなければいけないのか、兵力は減ったにも関わらず、こんな基地がなぜ必要なのかについて、議論も検討も日本側でないし、ましてや沖縄側に説明もない」と話しました。
嘉手納町では2012年4月にも当山町長が上京し、嘉手納基地への負担増加がないよう訴える予定です。