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田中防衛大臣は27日、PAC3配備の準備を進めるための命令を出し、各候補地の調査に入るよう防衛省に指示しました。
田中防衛大臣は27日の閣議後「弾道ミサイル等に対する破壊措置等の準備に関する自衛隊一般命令を発令しました」と発表。北朝鮮の「衛星」打ち上げ予告に対し、PAC3配備のための準備命令を出したことを明らかにしました。
候補地となっている石垣市をはじめ、県内市町村には27日午前、配備のための調査開始を伝える防衛省からのファックスが届きました。
中山石垣市長は「実際に発射した場合、市民の安全が最優先ですので、ここからはしっかり緊張感を持って対応しています」と述べ、配備に前向きな態度を表明。石垣市議会では「市民の安全と財産を守る」ためにPAC3の早期配備を求める決議を可決しました。
一方、県は準備命令をうけて27日、危機管理対策本部会議を開催。仲井真知事は「国の決定については防衛上理解する」としたうえで各部局長に情報を共有するよう伝えました。
これらの動きについて市民は「(配備については)どちらとも言えない」「リスクがあると思うので、理屈はわかるが考えてほしいとは思います」「PAC3について詳しいことがよくわからないので何とも言えないです」と答えました。
国は今後、PAC3の配備にむけ候補地の中から、電波状況のいい広大な用地を確保できる地域の選定を進める予定です。