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ティダノワ祭当日の朝、UAの祈り。

黙祷。

日本中が悲しみに包まれた東日本大震災から1年。名護市ではある目的をもったイベントが行なわれました。

「ティダノワ祭」主催したのは、歌手のUAさんを始め、ほとんどが小さな子どもを抱えるお母さんたちです。

その中で事務局を務めるリマ植田亜希子さん。震災前、東京で音楽関係の仕事をしていました。現在4歳と1歳の二人の娘を持つ植田さん。震災当時、次女のキキちゃんは生まれてまだ1ヶ月でした。

植田さん「東京では赤ちゃんに水道水をあげないで下さいという状況だった。赤ちゃんに上げないでくださいっていう水で洗濯をするとかお風呂に入るとかそれってどうなのかなって」

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放射能の恐怖を感じて植田さんは去年9月、家族4人で今帰仁村に移住。そこで、UAさんと再会します。

植田さん「(96年に)UAとは出会っていて,それもあってこういうことやりたいんだけどどう思うと自分にもできることがあるんじゃないかと」

母となって避難先での再会。仕事の枠を越えて「親として子どもを守りたい」同じ思いでした。

UA「どうしたら子どもたちを放射能の被害から守れるかみんなで勉強したいなと思って避難者も県民も子どもの未来を考えてほしい。「ティダノワ」結成の一番の目的です。」

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UA「この島が健康であることが被災地の応援につながる。食べて応援痛み分けってこともあるがそれは安易な行動であって先の未来を考えてそれがベストかどうかを訴えたい」

メンバーの中には料理研究家のお母さんもいます。

根元さん「何食べちゃだめというのもあるが,料理研究家という枠を取っ払って一主婦として何を食べたらいいのか声を出してみんなで情報を共有していきたい」

食と未来を考えるのをテーマにしたティダノワ祭。根元さんの食堂もオープンしました。沖縄産のものを中心に野菜が多めなメニューです。

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お客さん「おいしいです!ヘルシーだしいつ食べてもおいしいもの,それに輪を掛けて安全なので」お客さん「(食の安全を)いつも気にして買い物しています。素晴らしいイベントだと思います」

植田さん「子どもたちが遊ぶ姿・食べる姿に,東京にいるときはあれを気をつけて,これを気をつけて!と凄いストレスだった。雨が降ったら当たらせないとか,食材を選んでとか,自分もお母さんとして自分の子どもも心配だけど多くの子どもが安全に暮らせるようになったらいいな」

ステージではアーティストの歌声や内部被ばくについての勉強会,そして、福島から避難してきたお母さんの訴えも会場に響きました。

いわき市からの「目に見えない放射能の不安に押しつぶされそうになっている市民に対して,素早く根拠のない安全宣言をし,安全安心を連呼していました。これまでと同じように暮らせることだけが私たちの求める幸せです」

UAさん「東日本大震災福島原発事故。この大きな出来事が起きて私たちは毎日毎日生かされたものとしてどう進むべきか」

イマジン「みんなが同じならば簡単なこと。夢かもしれない。でもその夢を見てるのはあなただけじゃない。仲間がいるのさ。」

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子ども、食、そしてこれからの未来を。今、私たち大人が責任を持って考えなければならない。会場が同じ思いに包まれたました。