きのうは夢の競演が実現しました。甲子園優勝投手の二人、沖縄尚学出身の東浜巨投手と、興南出身の島袋洋奨投手の二人が、地元沖縄のマウンドに立ちました。
東日本大震災からちょうど1年を迎えたきのう、その復興を支援しようと、大学野球のチャリティマッチ「亜細亜対中央」の一戦が行われた。
そのマウンドに立ったのは、2008年のセンバツ甲子園優勝投手、亜細亜のエースでキャプテン、東浜巨。
対する中央大のマウンドには、2010年の春夏甲子園連覇のエース、島袋洋奨。
会場には伝説の両エースの投げあいに、約8000人のファンの熱い視線が注がれた。その期待に、まず、東浜が応える!
初回、先攻めの中央大、先頭バッターは東浜の沖尚時代のチームメイトで、中央大の新キャプテン!西銘生悟!
亜細亜大・東浜巨選手「(沖尚)高校時代、西銘はずっとキャプテンだったので、自分も(亜細亜のキャプテンになり)そういう立場になって、同じ目線で戦えるというのはちょっと新鮮な気持ちはありました」
追い込んだ最後の球は低めのツーシーム!この試合初めての三振を奪うと続く3番への初球は、この日最速の143キロ!
亜細亜大・生田勉監督「(きょうは)いつもの彼(東浜)のピッチングとはちょっと違ってすごく興奮しているというか」
亜細亜大・東浜巨選手「いつもとは違う、気持ちが入ったというか、やっぱりやっていて凄い楽しかったです」
続く2回、東浜自ら、最も印象に残ったという投球は圧巻だった。
中央大のクリーンナップ4番(139キロ)、5番(140キロ)を140キロ台のストレートで三振にしとめると続く6番にもストレート!三者三振でこの日、5つ目の三振を奪う!
この東浜のピッチングが地元の後輩、中央大学の島袋洋奨の闘志に火をつける!
島袋洋奨選手「高ぶるものがありましたね」
2回のウラ亜細亜の6番、八重山高校出身の長嶺を三振に切ってとると、さらに8番には、変化球で空振りの三振、この回三人でしとめる。
これでギアが入った島袋は続く3回にも9番宮城。
続く1番バッターには、東浜を超える、この日最速の146キロのストレートで三振を奪う!
時を越えた、甲子園の優勝投手の投げあいは、その後も二人が奪三振ショーを展開!
東浜は5回を投げて9つの三振を奪い、島袋も5回を投げて8つの三振を奪うなど、野球ファンを十分魅了する二人の競演だった。
亜細亜大・東浜巨選手「一球一球すごい歓声が上がってて、自分としてもすごい投げやすかったというか沖縄の温かみを感じたので、僕は沖縄に生まれて良かったなというのを実感しました」
島袋洋奨選手「リーグ戦が始まってもこの勢いで優勝を目指して頑張りたいと思います」
なお試合の結果は興南出身で中央3年の山本弘太選手のタイムリーをきっかけに2対0で中央大が勝利しています。