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知事は「良識の問題」と指摘しています。長年沖縄戦を研究してきた研究者はこれをどう受け止めるのでしょうか。

県が設置を進めている第32軍司令部壕の説明板の文案から「従軍慰安婦」と「住民虐殺」に関する記述が削除された問題で、県は28日の県議会一般質問で、あらためて、文言を削除する方針に変わりはないことを明らかにしました。

28日の県議会一般質問で、県環境生活部の下地寛部長は、文案を作成した検討委員会から、文言を削除しないよう求める意見書を受け取ったとした上で、公式の記録を参考にしながら、証言集の中から18件の証言を検証したが、様々な証言があり、確証が持てないため、説明板には記載しないと繰り返しました。

共産・玉城ノブ子議員は「歴史の史実を向き合わずして、平和な沖縄をどうして築いていくことができるでしょうか」と質します。

仲井真知事は「議員のおっしゃっていることは私も同感です。ただし今度のこの32軍の説明文に慰安婦問題、虐殺というところを入れる必要があるかという話」「ご理解ください、これはもう良識の問題です」と話しました。

県は説明板の設置について、壕があったという事実と壕が作られた経緯や役割を知らせることが目的で、検討委員会の文案を否定するものではないとしています。

これに対して検討委員会の池田委員長は「歴史をやる人間と行政をやる人間の良識が違うのか」と話していて。29日に委員らは県と話し合いの場を持つということです。