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東日本大震災から間もなく一年がたちます。まだまだ厳しい環境にある被災地でがんばっている方々を応援しようと、先日、北中城村でユニークな手作りの結婚式が行われました。

被災した東北3県に呼びかけ、結婚式を挙げたいカップル1組に手作りの式をプレゼントしました。一組のご夫婦と企画運営する人々、どんな想いでこの一日を過ごしたのでしょうか。

今月4日、伸びやかに咲いた40万本のひまわりに囲まれ一組のカップルが結婚式を挙げました。北中城村の冬のイベント「ひまわり祭り」を県内外にアピールしようと昨年から開催さている「ひまわり畑のウエディング」です。

今回は東日本大震災で被災した人を応援しようと、まだ挙式をあげていないカップルを募集し、その中から宮城県仙台市の畠山雄輔さん、一恵さん夫妻、そして2人の子どもが招待されました。花嫁衣装はヒマワリと同様にあでやかな紅型姿です。

畠山一恵さん「(招待が決まった時)本当ですかと、一瞬ジャンプしました」

池原あすかさん「いちばん遠く離れた沖縄で何ができるのか考えた時、少ししかできないが、このひまわり畑の中で幸せな想いをしていただけたらと思って」

沖縄市出身の一恵さんは3年前、仙台市で雄輔さんと出会い結婚。昨年起きた震災では家族は無事だったものの、一週間近くライフラインも止まり、車での寝泊りを余儀なくされました。小さな子どもを抱えた2人には大変な経験でした。

畠山一恵さん「まだライフラインが止まっている時、周りも同じ状況なのに子どもたちにジュースをくれたり、大家が食べ物をくれたり。改めて人とのつながりが大切だと思いました」

今年のテーマは「生きていく力」。2人の式をプロデュースする池原さんも、これから前に向かって力強く歩く2人の姿をひまわりでどうやって表現するか、ギリギリまでスタッフと話し合います。

池原あすかさん「ひまわりが計画していたより倒れていて、倒れた所をどう利用するか。こっちを未来への道という形にして、ここから2人が旅立っていくという形に変えました」

結婚式を支えるのはボランティアスタッフや地域の人たち。企画から運営まで全て手作り!1組限定の心のこもった結婚式です。浦添商業高校のブライダルの仕事を目指す高校生も参加。そして池原さんは周りとのつながりを再確認してほしいとの思いもこめ、新郎にも会場作りに参加してほしいとお願いしました。

畠山雄輔さん「お世話になっている嫁のためにがんばります」

新郎の雄輔さんは沖縄は初めて、方言も覚えました。

畠山雄輔さん「きょうはありがとうございます。やっぱ沖縄だけあって、みんな美人でちゅらかーぎーです」

挙式当日、新郎も一緒に作ったアーチは鮮やかなひまわりで彩られ、希望への道にはひまわりの花びらの絨毯、そしてみんなで集めたひまわりは―。

池原あすかさん「みんなで輪になってやろうという意味を込めて、球体をテーマにして、ひまわりでみんなの絆の輪っかを作りました」

畠山一恵さん「目じりにシワの寄る笑顔、私の旦那にも父さんと同じ笑いジワがあるのに気付きました。だから私は旦那の笑顔が大好きです」

池原あすかさん「感無量です。みんなの祝福を受けて、新郎新婦はパワーを感じたと思う。それを被災地に持って帰って、そこからまた、被災地に幸せを送り届けていただけたら」

2月11日、震災から11ヶ月目を迎えました。被災地では今でも過酷な状況が続いています。沖縄から届けたひまわりが、その被災地に希望の光を広げています。

畠山一恵さん「家族親族の中でも(ひまわりの様な)元気のタネになれたらいいなと思います」

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ひまわりって、花の中でもいちばん元気づけられる明るくなるパワーをもらえる花ですよね。これからの人生の中でたびたび思い出す光景に、沖縄のひまわりがあって、それが笑顔のタネになればいいですよね。

畠山さんの気仙沼の実家は津波で流され、両親、おばあちゃんは仮設住宅暮らしをしているそうです。今後は新たに気仙沼に家を建て、三世代で暮らしていくと力強く話してくれました。