一騎打ちとなっている宜野湾市長選はきょうから3日攻防。新人の佐喜真淳さんと、元市長の伊波洋一さんは12日の投票日に向け、市内各地で舌戦を展開、支持を訴えています。
宜野湾市長選は常に普天間基地問題を抱えていますが、基地問題以外について佐喜真さんと伊波さんはどう訴えているのか。また有権者は市政に何を求めているのかを取材しました。
佐喜真候補「今の停滞している宜野湾市を変えていこう。チェンジ・宜野湾。我々は前へ進まなければなりません。停滞は許されない」
自民、公明、新党改革が推す新人の佐喜真さんの街づくりの政策は、普天間宮を中心とした「門前町構想」や健康福祉増進センター、普天満返還跡地への国連機関誘致などが主な柱です。また普天間基地が返還された跡地利用としては次のように訴えます。
佐喜真候補「480ヘクタールの我々の宝の空間をいかに魂を入れ、いろいろな色をキャンパスとして色を塗るのか。これからが重要です」
佐喜真さんは返還跡地の国立公園化や国連機関の誘致、返還メモリアルタワー構想を訴えています。
伊波候補「地域の産業を興し、雇用をつくり、子どもたちや高齢者の生きがいをつくる。全ての市民のための市政の継続をお約束いたします」
社民、社大、共産が推薦する元市長の伊波さんは、自身が手掛けた西海岸地区のコンベンションエリアへの企業誘致と、大謝名地区の区画整理事業、中学までの医療費無料化などを主な政策として掲げています。また普天間基地の返還後を見据えた考えをこう訴えます。
伊波候補「私は引き続き、市民が主役の宜野湾市を継続発展させながら、この目の前に広がる普天間飛行場を返還させ、宜野湾市をさらに発展させる決意だ」
伊波さんは跡地利用に関しては市長時代にアクションプランを作成しており、その実現に取り組みたいとしています。
ところで、宜野湾市民は基地問題以外に、市政に対してどのような思いを持っているのでしょうか。
有権者「産業が潤ってほしい」「福祉問題もいろいろ改善してもらいたい」「小さい子どもが2人いるもんですから、認可保育園を増やしてほしい」「医療費とか子育て、待機児童。この子も実際行っていないので、待機児童をどうしてくれるのか」
有権者のこのような思いに両候補者はどう応えるのか。選挙戦も激しさを増してきました。市内を走り回り支持を訴える佐喜真さんと伊波さん。
佐喜真候補「手ごたえは十分感じております。ただ残り3日間ありますので、精一杯全力で市民のためにしっかりと訴えていきたいと思います。今までのスタンスを崩すことなく、しっかりと若さと情熱を市民の方にお伝えしたい」
伊波候補「車からの手振りも多いですし、市民の皆様にはこれまでの8年を超える私と安里前市長の市民が主役の市政というものが受けとめられてる。結果として受け止められていると実感しております」
経済と暮らし。両候補者が掲げる政策をしっかり見比べて判断することが求められています。あすは、日米の協議でこれまでの合意内容が見直され、移設問題でさらに注目をあつめる普天間基地について、両候補者の訴えを聞きます。