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普天間基地の辺野古への移設を含めた、日米合意について、政府間で見直しの協議が始まっていることが明らかになりました。
仮に、アメリカ側が辺野古への基地移設を断念した場合、普天間基地の固定化という最悪のシナリオを懸念する声もありますが、日米両政府はまだ何も決まっていないと、火消しに追われています。
アメリカが普天間基地の辺野古への移設を断念へ。一部報道が流れた先週金曜日、玄葉外務大臣は、急きょ、記者を集めて会見しました。
玄葉外務大臣は「柔軟性を持って、米側と静かに協議をしているところであります」「現時点で結論が出ているわけではありません」と話し、アメリカ国務省のトナー副報道官は「日本との間で、沖縄の負担軽減を図るための話し合いを行っています。ただ、特に新たな発表はありません」と話しました。
そして、6日、週明けの国会でも、この問題が取り上げられました。玄葉外務大臣は「それぞれを巡る状況というのが現実にある中で、共に、つまりはグアムへの移転と普天間の移設を共に進めることについて知恵を出していかなければならないのではないかと」野田総理大臣は「普天間の固定化につながるのではないかといったご懸念があるということは承知していますので、そういうことの無いように政府として全力で協議を進めていきたいと思います」と話します。
来週13日には、オバマ大統領の一般教書演説の中で新たな米軍再編の枠組みが示される見通しです。また、「静かな」協議に臨むため、外務省と防衛省の実務担当者が、6日、ワシントンに向け出発しました。