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辺野古の新基地建設に向けた環境アセスのやり直しを求める裁判で、オスプレイの配備をSACO合意当時から知っていたとされる防衛省関係者を証人として採用することが決定しました。

証人としての採用が決まったのは防衛省防衛研究所の高見沢将林所長です。

高見沢所長を巡っては1996年のSACO合意の際、普天間代替移設へのオスプレイの配備について「地元には配備を明言しないよう」調整していたことがアメリカでの裁判の中で提出された国防総省の文書で明らかになっています。

原告側は高見沢所長が法廷で証言すれば、アセスの方法書や準備書の作成前に日本政府側がオスプレイの配備を認識していながらもそれを県民に隠していたことを立証できると期待していましたが、防衛省は公になった資料以外は守秘義務が生じるとして回答できないとしています。

一方で「オスプレイ配備の経緯など、別の質問には答える用意がある」として沖縄の法廷に証人として呼ぶことは実現した形です。

また2日の裁判では、元WWFジャパンの花輪伸一さんらが「科学的でも合理的でもなくこれまでで最悪の環境アセスだ」と厳しく批判しました。高見沢所長の証人尋問は3月5日を予定しています。