今年1年を振り返る「2011ここから」。ステーションQも今年はきょうが最終回です。最後は、この1年を数字で振り返ります。
【15】
普天間基地の移設に向けたアセス評価書の提出など、年内にまだまだ動きがありそうですが、今年は様々な大臣が沖縄入りしました。
現職大臣の来県回数は実に15回。一気にお見せしましょう!
【88.9%+α】
今年のテレビを語る上で外せないのが、「地デジ化」です。QABでも、地デジカが県内各地を回って皆さんに切り替えをお願いしました。
去年暮れの普及率が88.9%。デジサポ沖縄の相談件数は、一日平均3件まで減っていて、ほぼすべてのご家庭で切り替えが終了したようです。ご協力ありがとうございました。
【22058】
「住民に対する配慮というものがこれっぽっちもないわけですよ」
4月28日。2万2058人が原告となって、第三次嘉手納爆音訴訟が提訴されました。
嘉手納高校2年生・又吉姫香さん「静かな生活を取り戻すために証言台に立ちました。皆さん、一緒にがんばりましょう」
彼女の願いが叶うのは、いつになるのでしょうか。
【5億464万7857】
3月11日の震災から9ヵ月余り。今年の漢字にも選ばれた、まさに「絆」が日本列島を結びました。沖縄県に寄せられた義援金の総額は5億464万7857円。大半がすでに被災地に送られています。県の義援金受付は、今月30日で終了します。
【37】
公式発見から30年の記念すべき年。しかし、ヤンバルクイナが車にひかれる事故は、過去最多の37件発生しました。
福田真さん「道路に出てくるヤンバルクイナが年々増えていると。なぜ道路に出てくるかというと、道路際の側溝に溜まった落ち葉にミミズが出てきますので、その発生したミミズを食べにヤンバルクイナが道路際に出てくる」
今年7月に事故に遭ったオスのヤンバルクイナです。発見時は死んでいると思われましたが、実は気を失っているだけ。素早い通報のおかげで、およそ2週間後には森に帰ることができました。
しかし、無事に野生に帰ることができるのはごく少数です。事故に遭った37羽のうち、29羽が死に、放鳥されたのは5羽だけです。
獣医・長嶺さん「これは7月、7月に交通事故に遭って、背骨をやってしまってですね。まだ自分でこうやって支えられない」
リハビリのおかげで少しずつ回復してはいますが、歩けるようになるまで、1~2年はかかるとみられています。
獣医・長嶺さん「命は助かっても、こういうリハビリになってしまうケースが多々ありますね。時間がかかります。まぁ生きてるだけでもすごいことではあるんですけど、事故が起こったというニュースの裏ではこういう個体たちがたくさんいるということですね」
ヤンバルクイナにとっては、まさに受難の1年でした。
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さて、今年もみなさんに聞きました!あなたにとっての、今年の漢字。まずはこの方からです。
クイナ保護官福田さん【耐】「いろんな物事には山があったり谷があったりするんですけど、今ちょうど平らな部分で、なかなか先が見えないですけど、地道に、交通事故対策もそうですけど、地道に続けていく時なのかなと」
名護・22歳女性【楽】「一年とっても楽しくて、いい年だったので(具体的には何がありました?)学校も卒業して、仕事にもつけて、友達ともいろいろ遊べて充実してたんで」
名護・25歳男性【新】「今年は3月に未曾有の大震災がありましてですね、これまで普通に生活してたことを見直す発見ができて、新しい考え方を持てたなということで、『新』という漢字を選びました」
国際通り・44歳男性【災】「震災とかがありましたし、いろんな意味で苦労が多かった年かなという風に思いますんで、逆に来年は難を逃れて楽しい年になればいいなと思います」
国際通り・58歳女性【幸】「息子が5月に結婚したんです。教師として今大阪で頑張っております」「来年は、今も健康ではあるんですけど、より健康第一で仕事に頑張りたいです」
みなさん、今年も1年間ご覧いただきありがとうございました。2012年を、「災」転じて「福」の年とするために。すべては、「ここから」です!