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那覇空港が国際貨物ハブ空港となって2年。7月には、沖縄を経由すれば3年間に何度でも日本を訪れることのできる中国人向けのマルチビザ制度もスタート。観光客のさらなる増加が期待されていますが、果たしてその現状とは。

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那覇空港がハブ空港となって2年。この間、中国本土とを結ぶ定期便も週2便から6便に増加。県は先月、沖縄観光などをPRするイベントを上海で開催しました。

日中の合作映画が沖縄で撮影されたり、沖縄が舞台のテレビドラマが中国で放送されたこともあり、地元メディアの注目度も上々。

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7月には沖縄を訪れることを条件に、3年間に何度でも日本を訪れることのできる中国人向けのマルチビザの制度がスタートしました。

大震災以降、低迷していた中国からの観光客数。しかし10月、空や海の便が増えた影響から一転、過去最高の7100人を記録しました。これに伴って、マルチビザを取得する人も増えつつあります。

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中国人観光客の誘致に力を入れる旅行代理店。多くの中国人スタッフが働いています。

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張さん「一度沖縄のマルチビザを取ったら、3年間何回でも日本に来れるというメリットは非常に大きく見えます」

現在、中国では日本旅行がブーム。その多くは、東京や大阪といった大都市を拠点に、北海道や京都などの観光地を回ります。

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しかし、沖縄を経由すると、国内路線への乗り継ぎ料金が高くなるなど、マルチビザが欲しい人にとっては、沖縄訪問がノルマのように感じられてしまう側面もあるのです。

那覇空港国際線ターミナル。便の重なる時間帯では、建物の狭さや保安検査機の不足などもあり、ターミナルは混雑しています。

この日、上海から社員旅行の一行が到着しました。

中国人向けのプランでは、那覇周辺でショッピングやグルメを楽しんだり、中北部のリゾートホテルに滞在するほか、アメリカ軍基地や南部の戦跡をめぐる3泊4日から4泊5日で7、8万円のコースが主流です。

内陸部では海を見たことがない人も多い中国。美ら海水族館は人気スポットのひとつです。

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子ども「すごい」「ジンベイザメが大きくて好き」

女性「魚の種類が豊富でとても楽しい」

こちらも定番。中国文化の影響を色濃く受けた首里城には、親しみを感じる人も多いといいます。

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男性「素晴らしい。立派な建物」

国際通りでは、土産品店を次々と覗きます。

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公設市場では、ガイドに通訳してもらいながら、刺身の盛り合わせをお買い上げ。

ここからは2時間のフリータイムです。散策を始める一家。しかし、特にやりたいことはない様子。お店に入っても何も買わずにすぐ出てきてしまいます。

やがて歩き疲れ、デパートの前で座り込んだまま、フリータイムは終了。

他の参加者も特に多くの買い物をした様子はありません。

男性「果物と水などを買ったが、値段がついてるものは買いやすい。ついていないところは、言葉の壁があるから買わなかった」

夕食の時間。この店では中国客向けに、沖縄料理を和食風にアレンジしています。

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店長「沖縄というよりも、日本という感覚が中国の方は強いかと思われます」「沖縄の文化も伝えたいので、和琉会席とかですね。お作りして。」

きょうのメニューは、県産のおかずを添えたトンカツ御膳。和食が食べたいと、客によってはじゅうしぃーを白米のご飯に替える人もいるといいます。

子ども「おいしい?」「おいしい」「おいしいって」「とんかつが一番おいしかった」

沖縄観光を浸透させていくには、言葉の問題のほか、沖縄の楽しみ方を具体的に提案していく必要があると張さんは話します。

張さん「沖縄という観光地はわかりますが、何が一番有名なのかきれいなのかほとんどの中国人、特に中年世代はそこまでは詳しくないですね」

県観光コンベンションビューローでは、中国語の観光パンフレットの作成や中国メディアの招聘事業、地元向けの雑誌などで沖縄特集を仕掛けるなど、PRに取り組んでいます。

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県の与世田副知事は、国際線ターミナルの整備や通訳ガイドの養成、街中や観光地での中国語案内などに力を入れたいと話します。

与世田副知事「沖縄に1回足を踏み入れたら、沖縄の魅力にとりつかれるような仕掛けを引き続きやっていかなければならない」

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来月には新たな北京便も就航する中、どのような受け入れ体制を作っていけるか。観光県・沖縄の力が試されています。

国内では代表的な観光地の沖縄ですが、今後は海外へも目を向けていかなければならないですね。

北海道は、中国映画のロケ地となったことで、人気の観光地となっているそうなんですが、沖縄を舞台にした映画の公開も予定されていて、今後沖縄ブームが起こる可能性もあります。

沖縄にやって来た人が、沖縄を100%楽しんでリピーターになってもらえるような受け皿の整備や楽しみ方の提案が必要です。