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アメリカ軍のヘリパッド建設予定地の東村高江区では、11月24日も建設を進めたい沖縄防衛局と、反対する住民の間でにらみ合いが続いています。
11月24日は午前10時半に資材を乗せたトラックと30人あまりの作業員らが現場に入り、反対する住民らとの間に緊張状態が続いています。
これまで断続的に防衛局の職員や警察官らが数十人で高江を訪れ「通行妨害をせず、作業をさせるよう」要求していますが、住民らが、「家の近くにオスプレイは飛ぶのか、どんな訓練をするのか」という質問にも答えず、工事を強行するのは納得できないと座り込んで抗議しています。
宮城勝巳さんは「もしこれが作られたらオスプレイが配備される可能性があって。だからみんな座り込みに参加している」と話しました。
ヘリパッドの建設は北部訓練場のおよそ半分を返還する代わりに、6つのヘリパットを移動させるという15年前の日米SACO合意によるものです。ところが、それが高江の集落を囲むような配置だったため、高江区民はすぐに抗議しました。
安次嶺現達さんが「何で高江の部落を囲むように作らなくちゃいけないのか」と聞くと、沖縄防衛局の枡賀課長は「運用に関しましては、私たちまったく関知できません」とだけ答えました。
高江区は何度も反対決議をしますが、国が手続きを進めたため住民らは2007年から座り込みを開始。その後、国は住民を通行妨害で訴え裁判は今も係争中です。安次嶺現達さんは「4年過ぎて、5年目に入りますけど、まだ作られていないのは、やっぱり県民の力があったからだと思います」と話しました。
ヘリパッドは直径75メートルと大型ですが、コンクリートの作業に入れば数日で完了するため、反対する住民らは年内に強行される可能性もあるとして警戒を強めています。