「QAB美ら島募金」への協力への感謝を込めて、座間味ダイビング協会が参加者を募って実施しているイベント、サンゴ観察ツアーがおととい日曜日に行われました。
参加者は座間味の海の豊かさを眺め、改めて、環境を守ることの大切さを実感したようです。儀間記者のリポートです。
今年もやってきました!サンゴの観察ツアー!高速船に乗って座間味島に向かいます。参加者は37人。皆さん今回のツアーで一番楽しみにしているのはなんでしょう。
「青い海みることです」「サンゴ!(Q:サンゴの何楽しみ?)サンゴの光(Q:海で初めてサンゴ見ると思うんだけど、どんな気持ちかな?)わくわくする!」「実際のサンゴを子どもに見せて、喜ぶ姿みたいと思って、はい。本物のサンゴは綺麗かなっと思って」
それぞれの期待を胸に、船に乗り込む参加者たち!いよいよ座間味島へ出発です!しかし、この日の天気は・・・あいにくの雨。
不安な気持ちを抱きつつ、島に到着。ボートに乗り込むその前に、サンゴの勉強会に参加します。講師は琉球大学の酒井教授。地球温暖化や海洋酸性化の影響など参加者は環境の変化でサンゴが世界的に減少している事を学びました。
勉強会が終えると、さきほどまでの雨が嘘のようにあがり、青空が顔を出しました。ではボートに乗り込み、観察開始です!
最初に出会ったのは、海底で昼寝中のウミガメでした。
この日の海の中は20メートル先まで、見通せるほどの透明度!そこで暮らすサンゴや魚達の姿は、まさに水中の楽園。世界中でもトップクラスの透明度を誇る座間味の海は「ケラマブルー」と呼ばれています。
「(Q:エサをまいたりしないんですか?)海が富栄養化すると、オニヒトデの子どもが生き残りやすくなります。餌付けだとか、いろんな水中に無いような栄養分を中に持ち込むことによって、結果、オニヒトデが増えてるっていうことですね。昔はよくはやりましたけど、でもそれが結局バランスを崩しているんです」
10年前までは20万匹以上のオニヒトデが、慶良間諸島のサンゴに影響を与えていました。現在では地元のダイバーの地道な捕獲作業で、本来の「ケラマブルー」が戻りつつあるんです。
参加者「本当にいままで、言葉だけで温暖化はだめだとか思ってたけども、先生の話を聞けたのもすごい。あれを聞いて今乗ってきたので、そしたらちょっと洗剤の量とか考えなきゃとか、ちょっとごみの量とか、考えました」
参加者・子ども「サンゴはやっぱり綺麗。カメも寝てたから可愛かったです」
親子三世代の参加者「とっても喜んでたし、参加してとってもよかったです。涙がでてくる。なんか、昔に帰ったような気がして、とても感動しました」
又吉さん「やっぱり、サンゴは放っておいたら皆死ぬんですよ。世界中からサンゴが消えつつあるっていうのは本当の話。あとは人間がサンゴを守ってあげないと、もう自分で生きれないような時代になってます。海の恵みも皆サンゴから。観光客が来てくれるのもサンゴがあるから。(サンゴは)我々の命だと思います。どうしてもこれ守っていかないといけない」
懸命に生きようとする命と、それを守ろうとする心に、触れた今回のサンゴ観察ツアー。参加者は、名残りを惜しむように島をあとにしました。