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沖縄では最近にはない揺れでした。8日正午前、沖縄本島北西沖を震源とする震度4の地震がありました。幸いこの地震による津波や人命に関わるような被害はありませんでしたが、揺れの感じ方は人それぞれだったようです。

8日午前11時59分ごろ、沖縄本島北西沖の深さおよそ220キロを震源とするマグニチュード6.8の地震が発生しました。各地の震度は、沖縄本島および周辺離島で震度4を観測したほか、中国地方から九州、与那国島にかけても震度3から1を観測しました。この地震による津波はありませんでした。

ご覧の映像は、那覇市久茂地のQAB屋上から見た市内の映像です。カメラがかなり揺れていることが確認できます。

泊高校でも男子生徒は「初めてでしたね。あんな強い揺れは」「怖いですね。やっぱり。震度4ぐらいですか。怖かったです」と話し、女子生徒は「言われたら気づく位。大震災があったから、普段よりは怖い」と話していました。特別授業の最中だった那覇市内の高校。突然の揺れに、生徒達も不安な思いをしたようです。

そして街では男性が「大きなトラックが通ったのかなと思った。ビルも揺れたのでああ地震だあと思った」と話し、女性は「一応津波の心配はないと出ていたんですけど、もしきたら怖いねっていう話しだけしていました」、別の女性は「びっくりしました。結構強く、建物のガラスが揺れていたのでちょっと怖かったです」と話しました。

また、沖縄市では住宅の水タンクの水が漏れたり、70代の女性が落ちてきた本で足を打撲するけがをするなどの被害も出ています。

那覇空港では地震直後、滑走路が一時閉鎖、点検が行われ、異常がないことが確認された後、飛行が再開されました。また、モノレールやバス、高速道路など、交通の乱れもありませんでした。

今回の地震について聞く

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では今回の地震がなぜ起きたのか?今後余震の心配はないのか?沖縄気象台地震火山課の森博一課長に聞きました。

森課長は「プレートの沈み込みで地震が発生していますけど、その一番深い所で発生しています」と、今回の地震の最大の特徴は震源が220キロととても深くプレートの一番深い所で起こった地震だと分析しています。

そして「深い地震とは地震波が深いとことからくる最初のP波(縦揺れ)が結構揺れた。続いてS波(横揺れ)がきて2度揺れたような感じ」と話します。

また、森課長は今後この地震による余震の心配は少ないと話しています。

森課長は「1回起こった後、余震は起きていない。深い地震は起こらない傾向にある。そういう地震はいつでもくるんだと日ごろから備えるのが大切」と話しました。