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八重山地区の教科書採択を巡る問題で協議会の会議録が公開され、このなかで玉津会長が「教科書は読んでいなくてもいい」という趣旨の発言をしていたことがわかり、答申の在り方自体が問題となりそうで、保護者らは9日にも提訴する方針です。
公開されたのは、協議会の規約改定の話し合いが行われた6月27日の総会から8月31日の役員会までの7回分の会議録です。
会議録では、6月19日に開いた協議会の連絡会で、八重山PTA連合会の平良会長が「(教科書)全部はどうせ見れない」と話したことについて、玉津会長が「最初から見られないとは話さないで」と指摘したことや「建前上、基本的には教科書を見る」「裏の話で、全部は見られないということであれば」などと発言し、初めからメンバーが教科書すべてを読めないことを会長が認識していたことが明らかになりました。
このことについて8月23日の協議会で、公民教科書の投票後に平良会長が指摘すると玉津会長が発言を止めるなど、教科書選定の場で議論が全くないまま、教科書を答申したことが明らかになりました。
会議録を受けて石垣市の小学校に通う児童の保護者らは市教育委員会を相手に訴訟を起こす方針で「来年度以降の教科書は地区の全教育委員の協議で決めた東京書籍であること」を確認するため、9日に那覇地裁に提訴する予定です。