※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

環境アセスの評価書を政府が年内にも県に提出する方針を示すなど、辺野古への基地建設を推し進める政府の動きが加速しています。こうした中、政府関係者の不可解な行動が波紋を広げています。

4日、辺野古計画のキーパーソンの1人が非公式に沖縄を訪れました。彼の目的は一体何だったのでしょうか。

普天間基地の辺野古への移設容認派の名護市議会議員たちを前に「移設問題に超党派で取り組む」と強い決意を語ったのは、元防衛庁長官、自民党の中谷元・政調会長代理です。実はこの6日の会合の最中にも、ある人物を巡るちょっとした騒ぎが起きていました。

それは、辺野古への移設のキーパーソンの1人、民主党の前原政調会長。当初、前原政調会長もこの会合に出席するため沖縄入りする予定でしたが、直前になって東京の記者団にキャンセルを発表していたのです。しかし、民主党県連の喜納昌吉代表代行は「前原政調会長と4日の飛行機に同乗していた」とQABの取材にこたえました。

記者団には中止すると伝えながら、沖縄行きの飛行機に乗っていた前原政調会長。知事と隠密に会談するのではという見方が広がり、その店には多くのメディアがつめかけました。店の関係者は「予約入っていたけど、遅くなっているみたい。多分おいでにならない」と答えました。

前原政調会長の不可解な行動に、民主党県連の喜納代表代行は「この時期に不可解な行動を起こすことは、いかようにとられても仕方ない」と話しました。

政権交代の直後、訪問先のワシントンで前原政調会長は「外側から見ていて、全く進んでいないように見える時も、進んでいるということもありうるということはぜひご理解いただきたい」と語っています。

結局、知事との会談は確認できませんでしたが、今回の不可解な行動は「進んでいないように見えても進んでいる」という前原政調会長の言葉を思い起こさせ、様々な憶測を呼んでいます。