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経済的合理性がないとの判決を受け、およそ2年間工事を中断していた泡瀬干潟埋め立て事業。住民の反対もあるなか、28日朝から本格的な埋め立て工事が始まりました。

儀間記者「浚渫した土砂は、この排砂管を通って埋め立て予定地まで流れ込んでいきます。2年間中断していた泡瀬干潟埋め立て工事が再開しています」

28日は午前7時から海底の土砂を掘り出す浚渫作業が行われました。

泡瀬干潟の埋め立て事業を巡っては2009年10月に福岡高裁那覇支部が「経済的な合理性がない」として公金の支出を差し止める判決を出したため、2年にわたって工事を中断していましたが、沖縄市が埋め立て面積を半分にするなど計画を見直したことから、再開することになっていました。

近くの港には、反対する住民たちおよそ30人がかけつけ「自然環境が破壊される」などとして工事再開に怒りの声をあげました。泡瀬干潟を守る連絡会小橋川共男共同代表は「怒りがもう、この辺まできてます。もうやがて爆発しそう」と話しました。

一方、埋め立てを推進する住民も近くで集会を開き工事再開を歓迎しました。沖縄市東部海浜開発推進協議会・新垣直彦会長は「これはもう率直に、非常に(埋め立て工事を)待ち望んでいるということでございます」と話しました。

事業を巡って地元は二分する苦しい状況になっています。