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2011年8月に着任した沖縄防衛局の田中聡局長が11日、名護市の稲嶺市長を訪ね、意見交換を行いました。

稲嶺市長は、従来から普天間基地移設問題については、話を聞く必要がないとして会談を拒んできましたが、今回は基地問題全般について話したいとの田中局長側からの要請を受け入れ、会談が実現しました。

しかし、2人の会話は当然、普天間問題へ。稲嶺名護市長は「町のど真ん中にある危険な状況を除去するというのが、最初の原点、スタートですから」と話します。一方、局長は「ただその原点とおっしゃる15年前の合意は、県内における移設が前提だったわけです」と話し、面談後、田中局長は「短い時間ではありましたけれども、やはりこうやって意見交換することがいいことだと私は感じました」と感想を述べました。

国は、辺野古移設に向けたアセス評価書を2011年内にも提出する準備を進めていることから、稲嶺市長は「今後も辺野古については話を聞かない」と強硬な姿勢を見せています。