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八重山地区の教科書を巡る問題。八重山採択地区協議会は25日に育鵬社の教科書を含む9教科15科目の教科書を石垣、竹富、与那国の教育委員会に答申しました。
八重山地区の2012年度の教科書選定を巡っては、協議会の規約が突然変えられ、教員経験のある職員がメンバーから外されたほか、教員たちが事前に実施したそれぞれの教科書への評価が全く反映されず、推薦されていない育鵬社の公民の教科書が選ばれたことから批判が高まっています。
協議会では23日の会合で選んだ9教科15科目の教科書とそれらを選択した理由などをまとめ、25日に石垣市と竹富町、与那国町に答申しました。26日は石垣市と与那国町の教育委員会で採択するかどうかが審議されます。
一方、あす26日の石垣市と与那国町での採択を目前に、元教員を中心に構成する市民団体が「調査員の皆さんがむしろマイナス点をつけた育鵬社。これを学校現場で子ども達に教えるということは先生方自体が本当にできないはず」と抗議の声をあげました。
沖教組の山本委員長も「戦争、軍隊の足音は学校からやってきます。八重山も教科書問題と自衛隊の先島配備は表裏一体のものであるということは誰もがわかっていること」と話しました。
県庁前では平和運動センターに加盟する市町村や教職員の労働組合が抗議集会を開きました。参加者らは今回の教科書選定をめぐる動きは八重山における自衛隊の配備を進めるための布石であり、強引なやり方は絶対に認められないと訴えていました。