※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

八重山地区の教科書選定を巡る問題は混乱を極めています。八重山採択地区協議会は23日、中学校の教科書を選ぶ協議会を開きましたが、そのメンバーから外された教師や市民たちが抗議を行い、現場は緊迫した状況になっています。

中村裕記者は「協議会の開催中は、関係者以外の立ち入りを遠慮するよう看板が出ていますが、公開を求めて、多くの人が集まっています」とリポート。

協議会は非公開で行われ、会場の外では会議の公開と教科書を選ぶメンバーの公表を求め、教職員や市民などおよそ80人が「危機感を持って、これだけの人が集まっている。みんなの意見を聞いてもらわないと」「とんでもないこと。八重山教育の危機」などと抗議しました。

この問題を巡っては、教師たちが沖縄戦に関する記述が不十分だと指摘する自由社、育鵬社の教科書が採択されるのではという心配の声があがっています。

協議会では八重山地区でどの教科書を使うか、無記名で投票していると見られますが、すでに竹富町の慶田盛教育長は、問題の教科書が選ばれた場合、竹富町では採択しないことを表明していて、今後も混乱が続くと見られます。