高校生たちがソーラーカーを製作してオーストラリアで開かれる最高峰のレースに参戦しようとしている話題を何度かお伝えしていますが、大会本番まであと2ヶ月。急ピッチで作業を進めています。
太陽のエネルギーだけで走る夢の車「ソーラーカー」。その無限のエネルギーをつかって新たな夢を叶えようとしているメンバーがいます。南部工業高校機械技術部が主体の「チーム沖縄」。
彼らが目指すのは、ダーウィンからアデレードまでの「オーストラリア大陸縦断3000キロ」、世界中の企業や工業系の大学が参加する世界最高峰のソーラーカーレース大会です。
製作に取り掛かったのは、去年10月。ほとんどの企業や大学のチームがプロのエンジニアに車体の設計や製作などを任せています。しかし「チーム沖縄」は、その製作を全て一から自分たちの手で行っていました。
物づくりだけでなく、ときには、こんな授業も展開。「さて、みなさんはいま地球でどんな問題がおきているか知っていますか?」
福島原発事故の後、自然エネルギーに注目が集まっていますが、彼らはその前から自然エネルギーに秘められた可能性について、小学校でなどで講演。児童たちの意識も変えていきました。
そんなチーム沖縄は、当初高校生ばかりでなく中学生もいて、30人を超えるメンバーがいましたが、中学生たちは技術的な面や高校受験などがあってチームを離れていき、残るのは高校生5人だけになってしまったのです。
金城くん「人数が減ったぶん、超えるのは厳しいですけど、頑張れば何とか超えられなくはないかな?」
今月、チーム沖縄は、ソーラーカーの要である「太陽電池」の貼り付け作業に入っていました。一枚8万円もする高価で繊細な太陽電池。取り付けるのにも緊張が走ります。
『記念すべき第一枚の太陽電池を張ります』
8月中旬、レースまで後2ヶ月。車体を船に詰め込むまであと4日に迫ったこの日。マシンの性能をチェックし、設計どおりうまく走れるのか?試走を予定していました。しかし・・・。残念ながらソーラーパネルの配線が間に合わず断念。
金城くん「オーストラリアに船に運んじゃったら何も出来ない。やるなら今しかないんで、走るよりもとりあえず完成させないと」
目標はオーストラリアで世界を相手に戦える車を完成させ、完走すること。すでに9割ほど作業は終わっていますが、まだ走らせるにはいたっていません。
太陽からパワーをしっかり受け止めることができるのでしょうか?
宗一郎くん「太陽の下に出て、あそこまでパワーが出ているのを見れてうれしい」
一喜一憂しながら一歩一歩階段を駆け上っている生徒たち。本当に間に合うのでしょうか?
一流企業がスポンサーになっているところは、オーダーメイドで作ってもらえる部品でも、チーム沖縄は市販のものを加工し、これまで培った感覚で取り付けるため、これまで培った自分たちの技術に頼るしかありません。こうして作業は、毎晩夜遅くまで続きました。
3度目の正直になるか?この日ソーラーカーを走らせるため、生徒たちは、うるま市のまだ開通していない道路へと向かっていました。
飯塚先生「100をきったぐらいから太陽電池走りにしようか。それまでは電気自動車走りで」
ようやく目の前で走る瞬間、生徒たちの表情も明るくなっています。
生徒たちの魂が入ったソーラーカーの名前は、「レキオン」に決まりました。西洋で、尊敬をこめて琉球のことをよんだ「レキオ」にちなみ、世界中からこのソーラーカーに注目が集まって欲しい。そんな願いが込められています。
金城くん「もうちょっと走って問題なければそのままで良いですけど。まだまだ改良点があればどんどん直していって、オーストラリアには完全な状態にいけたらいい」