糸満高校の初戦敗退で沖縄の夏が終わった高校野球。しかし秋に向けた戦いはすでに始まっています。秋季大会のシード権をかけた県高校野球新人大会はおととい決勝戦が行われました。
2年連続決勝進出を果たした浦商は夏のエース・宮里泰悠が先発。
一方、準決勝では沖尚にコールド勝ち、25年ぶりに決勝に進んだ美里は今大会3試合をほとんど1人で投げぬき、1失点の好投・元将太郎が先発。
前半試合は投手戦4回までゼロが並びます。5回、体力が課題と語る元、センター前ヒットを許すとデットボールとフォアボールで満塁のピンチ。浦商・呉屋にタイムリー許し、2点を先制されます。
しかし7回ランナーを1塁に置いた美里はエース・元が打席に。
元将太郎投手「チャンスを広げたかったので、思いっきり振っていきました」
エース自らチャンスを広げる、とつづく金城はショートのエラーを誘うバッティング。美里1点を返すと、さらに7番・儀間、8番・高江洲の連続ヒットで逆転に成功します。
一方、浦商・宮里はこの回途中でマウンドを降り、ライトの守備に。
1点差を守りきりたい美里。8回浦商の攻撃、ランナーを2塁において4番・金城を迎えます。フィルダースチョイスで同点。さらにワイルドピッチとフォアボールでランナー1塁2塁。7番・当真のライトオーバー2点タイムリースリーベース、その後も美里は得点を許し、3点差に突き放されます。
9回、美里はマウンドに戻った浦商・宮里から追加点を奪えず、初優勝はならず。浦商が16年ぶりの優勝で秋の第1シード獲得です。
浦商・当真寿斗選手「2つとも甲子園行きたいので、全部優勝して、一戦一戦がんばっていきたいです」
美里・元将太郎投手「くやしいです。秋の大会は絶対決勝に行って、九州大会に行きたい。まだ体力がないので、秋に向けてがんばっていきたいです」