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琉球王国の富や力の象徴として首里城内に描かれた数々のデザインを紹介するユニークな企画展が首里城公園で開かれています。

城自体のデザインや儀式用の祭祀道具などに美しく掘りこまれたデザインの意味を解説するこの企画展、初回は「牡丹」を取り上げています。

「百花王」と呼ばれる牡丹は、花の中の花として、国王の富と高貴さを表現するために好んで使用されたもので、城の正殿の唐戸や透欄間にも描かれています。

会場には当時のトップデザイナーだった「絵師」が描いた華麗な牡丹の花と、そのデザインをもとに職人たちが螺鈿や沈金といった細かな技法で生み出した貴重な盆やお椀、重箱などが展示され、当時の人々が王の威光を示すそのモチーフをいかに大事にしていたかが伺えます。

企画展はこの牡丹の後「葡萄と栗鼠」「龍」などを取り上げることになっています。