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日米両政府が普天間基地の移設先を名護市辺野古とすることで合意したのを受けて、名護市の稲嶺市長が上京し、政府関係者に計画を見直すよう直訴しました。

稲嶺名護市長は「名護市民の声を代表してお届けに参りました」と話しました。

5日午後に岡田幹事長を訪ね、最初にこう語った稲嶺市長。6月21日の2プラス2で日米が普天間基地に替わる施設を辺野古に造ることで合意したのを受け「市民や県民の理解を得られるものではなく、到底受け入れられない。県外移設を実現するため誠意を持って取り組んでほしい」と訴えました。

元々、2プラス2の後、できるだけ早い段階で菅総理や北沢防衛大臣などに会い、辺野古案を見直すよう訴えたいと計画していた稲嶺市長。一週間ほど前から民主党県連を通し、調整をしてきましたが、大臣たちは忙しいという理由で面談には応じませんでした。

稲嶺市長は記者に対して「直接、大臣や総理にお会いして伝えたかった。結局はそれぞれの大臣には今のところ1人も受けてもらえず残念」と話していました。

足早に福山官房副長官や伴野外務副大臣と面談した稲嶺市長ですが、いずれも「日米合意に理解を求める」と繰り返すだけ。政府と名護市との溝はさらに深まったような印象さえ受ける一日でした。