※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

東日本大震災から3ヵ月あまりがたちました。沖縄で巨大地震が起きた際にどの程度の津波被害が想定されるのか。16日、専門家が避難誘導の役を担う警察官を対象に講演を行いました。

講演会には那覇警察署の署員100人あまりが参加しました。講師を務めた琉球大学工学部の仲座栄三教授は、震災後の現地調査の様子などをスクリーンで紹介し、専門家の一人として、これまでの想定があまりにも未熟だったと、自らの忸怩たる思いを吐露しました。

また、5メートルの津波が来れば、那覇市内のほとんどの地域が水没するというデータを示し、今回の震災で学ぶべきこととして、想定にとらわれないこと、置かれた状況で最善を尽くすこと、率先して避難することの3点を挙げました。

仲座教授は「海抜何メートルに暮らしているのかというのを知ること、それがまずは始まりだと思う。自らの意思でどうするか覚悟を決める。そしてどこに避難するかというのを決めておくのが大切」と話しています。

教授は高台に逃げられないエリアでは、いつでも避難できる高いビルを探しておくことが重要だと強調していました。