めざせ甲子園、13校目のきょうは那覇西高校。選手とマネージャー一体となって甲子園を目指します。
この春から新入部員28人を迎え気持ちを新たにスタートさせた、那覇西野球部。それまでは2年生3年生合わせて部員数が16人と少人数での練習をこなしてきました
仲宗根康裕監督「今まで何もしなくてもベンチに入れていたが、今回1年生が入ってきて1年生もレギュラーに入れて、2年生が3人落ち生ぬるい状態から今は本当の競争の世界になりつつあるのかな」
今年の那覇西野球部は、去年の秋からマウンドを守っているエース大城を中心に4月に入部した1年生の具志を加え、二枚看板で挑みます。
大城宏文投手「自分が押さえて自分が打てば打線もつながるので自分が引っ張っていきたいです」
また、クリーンナップには3番ショート具志堅。4番サード、キャプテンの上原を軸に確実に1点を取りに行きます。
ここでも1年生の仲村が5番に入るなどレギュラー争いにも緊張感がでて、チーム全体の士気を高めています。
上原峰人主将「自分たちが伝統を作るという気持ちで新チームスタートしました」
そしてもう1つ力強い戦力となっているのが選手以上に走るマネージャー。
宮国幸恵マネージャー「部員が動きやすい環境を作るために早く行動すること、常に周りを見て気付くようにしています」
3年生の宮国幸恵さん。小学生のころから野球部のマネージャーになることが夢でした。
宮国幸恵マネージャー「お父さんがグローブを買ってくれてキャッチボールを始めたのがキッカケで。甲子園の時期になるとお父さんがよく甲子園を見せてくれた」
かつては数人いたマネージャーも、1年生の秋には宮国さん1人になり、思うように選手のサポートができない時期もありました。
常に周りに気を配り、仲宗根監督の想いである「一生懸命やることでその先に笑顔がある」という言葉を胸に3年間部員と一緒に走り続けてきました。今ではマネージャーも5人に。
宮国幸恵マネージャー「やるからにはあたり前のことを100%やるのではなく、あたり前のことを120%やることを毎日めざしてやっています」
さらにマネージャーからは毎日こんなあたたかいものも。選手一人ひとりが持ち寄ったお米を、練習の合間におにぎりにしてくれるのです。
与座保人選手「いつも一生懸命握ってくれているのでありがたいです。まだマネージャーに一勝も見せてないのでまず一勝してあげたい」
昨年の秋から公式戦での勝利はまだありません。しかしチームの傍にはいつでも120%全力で支えてくれているマネージャーがいました。
仲田桃子マネージャー「先輩達が悔いのない最高のプレーができるように一生懸命支えていきたい」
上原峰人主将「夏は全力プレーで勝ちにいきたいです」
宮国幸恵マネージャー「部員といっしょの気持ちになっていっしょに勝ちにいくことです」
続けていくことの難しさと大切さ。宮国さんの思いはこの夏、チームを大きく変えようとしています。
「絶対優勝するぞ!!」