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名護市の大浦湾の集落近くの浅瀬に、天然記念物のジュゴンが海草を食べにきたあとと思われるトレンチが発見されました。

ジュゴンの食みあとが見つかったのは大浦湾の最も奥にある瀬嵩の集落からおよそ600メートル沖の水深5メートルの海底です。

この一帯の砂地にはホソウミヒルモなどジュゴンが好む海草が生えていて20~30cm幅の食みあとがおよそ10メートルにわたって続いています。ジュゴントレンチは緩やかにカーブしているのが特徴だということです。

発見したのは、地元ダイバーでジュゴンの調査にも協力してきた西平伸さんです。西平さんは「いやーもう、ただびっくりですよ。自分たちも安部や嘉陽では食みあとを見たことはありますけど大浦湾じゃ全くなかったので、まさかこんなに近くで発見されるとは」と驚いていました。

現在計画されている辺野古の基地計画ではこの砂地の一帯は作業ヤードの予定地になっています。環境省の調査では大浦湾はジュゴンの行動範囲ではないことになっていて、改めて生息環境の把握と保護を求める声が上がりそうです。