めざせ甲子園、3校目のきょうは第4シード沖縄工業です。春の県大会、2年連続でベスト8入り。今年はさらに勝ち上がって夏の第4シードをつかみとった沖縄県立沖縄工業高校。
石川主将「目標は優勝だったのでベスト4は満足してないです」
ただその練習環境は恵まれているとは言えません。
2年前に改修工事は終わったものの、サッカー部などと共同使用するグラウンドは毎日1時間程度しか全面使用ができないのです。
それを補う練習がこれ。ゲージの中でもバッターを立たせ実戦モードで投球です。
島袋投手「(バッターは)チャンスでどんどん打てるように、自分たちもどんどんバッターと勝負して厳しいところに投げられるように」
バッティングは7時半から始まる朝練でもカバーします。そしてこの朝練ではこんな取り組みも・・・
「おはようございます」「校門前と駐輪場ね・・・」
毎朝行われる清掃と挨拶運動。野球ができる環境を学校に感謝する沖縄工業野球部の伝統です。
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さてこの日は、西原高校との練習試合。第4シードの実力とは・・・?
春の大会5試合を3失点におさえたエース島袋圭亮(けいすけ)は、西原戦も4回を無失点。
ストレートを武器に夏に向けて変化球もさらに増やし、緩急をつけたピッチングに磨きをかけています。
後ろには3年の山城と浜里も控え、川満監督の評価も5点。
島袋投手「夏は今より暑いので球数を減らして打たせて(取る)、連投もできるような体力はつくっていきたいです」
打撃の中心は仲間巧(たくみ)。
セカンドへのこのあたりも・・・俊足で内野安打にします。
仲間内野手「夏は投手力も上がってくるので追い込まれる前から打っていきたいです」
打撃力は4点、そのほかはごらんのとおりです。
5点を奪いシード校の強さを見せたこの試合。しかし、課題も見えました。
川満監督「油断するな!」
1アウト3塁の場面、2番手の山城くん、ホームスチールを決められてしまいます。
川満監督「気の緩みの現われだと思いますので」
山城投手「自分の悪いところがほとんど出たと思うので」
1つの気の緩みが、勝負を左右しかねない大激戦の夏。おとといの練習では投球フォームを入念にチェックする2人の姿がありました。
そして山城君にはこんな思いも・・・
山城投手「自分は入学当時1番下手だったと思うんですけど、(島袋投手に)がんばって追いつこう追いつこうと」「エースどうこう関係なくチームのために投げていきたいです」「目標は甲子園で投げたいです」
みんなで「甲子園!いちゅんどー」