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「めざせ甲子園」2校目のきょうは名護高校。勝利への鍵は「考える力」です。

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戦前の県立三中そして第三高女の名残りも残し、来年創立85周年の伝統を誇る県立名護高校。野球部の部員数は56人。監督は宜野座高校を3回甲子園に導いた名将・奥浜正監督だ。監督は「考える力」を日々部員に問うという。「考える力」からは一体なにが生み出されるのか。

きょうもグラウンドでは部員たちの自主的な練習が始まっている。

荻堂主将「ミスしようと思ってやる人はいないけど、できるだけミスを少なく、思い切り、積極的に。どのボールにも飛び込んであきらめずに練習からやっていこう。よし!元気だしていこう」

今年の名護高校はキャプテン荻堂を中心としたチームワークが一番の戦力。荻堂は「考える力」をどうとらえているのか。

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荻堂主将「バットを持ったりボールを投げたりするのは自分たちなんで。そこには逃げられない世界とか避けることの出来ない世界もあるので、そこから逃げずに、自分たちで立ち向かっていくのが役目じゃないかなと思っています」

窮地に立たされた時「自分で考える力」がなければ実際の試合で勝つことはできない。その力を様々なベクトルで培おうというのが監督の教えだ。

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重さ3キロの鉄の棒をつなげたこの器具。振り抜くためには、スムーズな体重移動が求められ、鉄板に上手くジャストミートさせるポイントを見つけないと、ボールは前には飛ばない。これは技術力アップに向けた独自メニューだが、なぜこの練習をするのか。自ら考えて身体を動かさなければ技術は向上しないという。

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部員たちが取り組んでいるのは朝練ならぬ、通称・朝勉(あさべん)。野球を上達させるためには野球だけでなく勉強で「考える力」を養うことも必要だという。この早朝の朝勉には駅伝部など他の部員たちも参加している。

神山拓摩内野手「(Q.朝勉と授業の違いってなんですか?)まず緊張感と普段の授業と違って一つの問題に深く追求して、簡単には終わらないところです」

奥浜監督「簡単に言えば、野球ばっかりしてたらうまくなるかっていうとそうではなくて『考えること』も、そして本来の目的の『自分を高めること』とかそういったことが必要になってくると思って」

そして思いやりの心を持つことがチームプレイの一番の要。野球は決して一人ではできないからだ。その心から出る笑顔が練習の端々に出ている。

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伊豆見副将「苦しい時も悔しい時もさらに嬉しい時とか、みんなで喜怒哀楽とかを共に分かち合えるところが野球の、全員野球目指しているんで、そこが一番野球の楽しさだと思います」

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最後に紹介するのはエース山里。キレのあるのスライダーが武器だ。

山里投手「自分は三振とかとれる投手じゃないので、まわりに助けられてやってる。やっぱり、まわりに声かけとかしてリズムよくすることを心がけたい」

宮城亜衣李マネージャー「この一戦一戦に悔いが残らないように勝ってほしいです」

「考える力」の先にあるのは勝利。あきらめないことを学び、名護高校は夏の大会、上位食い込みを狙います。

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