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夏の甲子園をめざして、県内63校の球児が熱戦に汗を流す沖縄大会は来月18日に開幕します。そこできょうから今年注目のチーム、そして話題校を15校ピックアップして、開幕直前の17日までの3週間にわたりお送りします。

第1回は、まだ興奮の記憶が蘇る去年の春夏甲子園連覇を果たした興南高校。今年のチームは再スタートを誓うチームでした。

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先週金曜日、去年の偉業を記念碑に刻んだ興南。甲子園春夏連覇の影響は、今年、野球部に85人の新入部員を集め総勢166人。去年県内ナンバーワンの部員数131人を大きく上回っています。

この日は梅雨の半ば、小雨がぱらつく天気でしたが、雨靴を履いて練習が行われていました。

県勢史上初の春夏連覇。しかし、その偉業は今年の興南ナインに大きなプレッシャーともなっていました。

去年秋、新チームで挑んだ九州大会ではベスト4入りを目前に敗れ、センバツを逃しました・・・。悔しさを胸に一冬越えて挑んだ春の県大会。再び頂点を目指す興南は、第1シードでしたが、まさかの3回戦負け。夏のシードからも外れてしまいました。

我喜屋監督「何やってんだ!一、三塁だろ!」

秋と春、打ち砕かれたプライドと自信。しかし、それもまた、チームの力になると我喜屋監督は信じていました。

我喜屋優監督「負けることがこんなにも悔しいのかと。(去年春の九州大会から続いた)29連勝したあとだけに、非常に子ども達にとっては気の毒なくらいプレッシャーの中での敗戦だった。そういう負けからのスタートも人生だよということで今やっています」

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もう一度初めから・・・その思いは、グラウンドにも現れていました。

普通なら、去年の偉業を称える言葉や写真があってもいいはず。しかし、今年のグラウンドには春夏連覇という文字だけでなく、甲子園という文字さえもありませんでした。

大城滉二遊撃手「また初心に返って強くなって、また夏は勝ちたいなと思います」

外間正伍主将「春夏(甲子園)連覇は忘れようということで。自分達は自分達なりのチームを作っていこうということで決意して」

我喜屋優監督「(春夏連覇は)もう終わったことだと言ってある。彼らからすれば寮の中でも(春夏連覇の)後の記念のバットだとか賞状だとかありますよね。そういうものはもう取っちゃいましたから」

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去年の栄光を封印し、この夏へ挑む興南。その気になる戦力は!

我喜屋監督が5点満点で採点したチームの評価は、投手力4、打撃力3、守備力3、機動力3。

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一番の評価をつけた投手力は、去年のエース島袋とともに甲子園を経験した川満昴弥春。右ひじの故障から満足なピッチングができなかったマックス141キロのエースがこの夏復活。

川満昴弥投手「一人ひとりが本当に悔しい思いがあって、今はこんなに練習に励んでいると思うので、夏は絶対にこんな負け方はしたくないので、夏は全力で戦っていきたいと思います」

この他、3年生の幸良諒など3人の投手陣が後ろを固め、去年よりも厚みが増しています。

バッティングでは3番に去年夏のレギュラー大城滉二。4番はキャプテンの外間正伍。5番には新チームの強力な戦力として期待が高い伊集盛夏の可能性が高くなっています。

チャレンジャー興南、春夏甲子園連覇への思いを秘め、再びあの夏の頂点へ!

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外間正伍主将「野球の神様がもう一回、チャレンジャーとして這い上がって来いということを言っていると思うので、シードとかは関係ないので、自分達は必死にプレーするだけです」

我喜屋優監督「技術では負けていない。自らで崩れていっただけの話しですから。だから『装備・準備』を夏までにする中で、一番大事なことは基本ですから、それを毎日のように取り組んでいます」

『もう一度あの舞台へ!』

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