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公金の支出差し止め判決が確定し、工事が中断されていた泡瀬干潟の埋め立て工事が、2011年秋にも再開されそうです。埋め立て面積はほぼ半分になりますが、事業費は増加します。

国と県は4月26日、泡瀬干潟の埋め立て面積を縮小するために必要な埋立免許の変更申請を行いました。泡瀬干潟の埋め立て工事は、公金の支出差し止めを認める判決が確定したことで、2009年から中断されていて、この間、埋め立て面積の縮小や土地利用計画の見直しなどが検討されてきました。

4月26日の申請では、埋め立てられる総面積が186.5ヘクタールから94.8ヘクタールと、およそ半分に縮小されることになりました。ところが、埋め立てに要する事業費は、当初の予定の381億円から392億円に増加することが明らかになりました。

沖縄総合事務局は「今回(水深深い)第一区域をすべて本護岸で囲む、完成断面で囲むということによりまして、若干事業費がアップしている。環境にかかる整備費、整備に多少の費用がかかっている」と説明しています。

また今回の見直しにより、土地の利用方法はこれまでの「国際交流リゾート拠点」から「スポーツコンベンション拠点」へと変更されました。スポーツコンベンションとは、一体、どんな土地になるのでしょうか。これについて沖縄総合事務局は「スポーツコンベンション拠点の形成ということで泡瀬の埋め立て計画が作られているということで、私自身、どの部分がどうだというのは今のところ承知しているわけではない」とあいまいな答えに終始しました。

4月26日の申請は3~4カ月後には認められる見込みで、早ければ2011年の秋にも埋め立て工事が再開されることになります。

一方、埋め立てに反対している泡瀬干潟を守る連絡会は、6月初旬にも沖縄市と沖縄県に対し、再度、住民監査請求をすることにしています。