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普天間基地問題に新たな動きが明らかになりました。沖縄のアメリカ軍再編計画について記された最新のアメリカ側の文書で、日本政府が今年秋にもキャンプシュワブで大規模な工事に着手する方針だということです。
アメリカ海兵隊の3月24日付の文書によると、普天間基地の代わりの施設として、キャンプシュワブに新たな滑走路を建設するため、日本政府が本格的な工事を計画しているとしています。工事は擁壁の建設から始まり、2011年の9月から10月頃に開始されるとしています。
これに対して枝野官房長官は「日本政府の見解・決定ではなく、何らかの推測ではないかと思われる。文書自体を確認していない」と話しました。
また、新たな計画では当初、グアムに移転するとされていた第1航空団の司令部が沖縄に残される一方、沖縄に残る兵士の数はさらに600人程度減って1万280人となっています。
さらに、辺野古に計画している施設について、アメリカ側は滑走路のV字案を強く望んでいて、今年春の合意を期待していること、嘉手納基地より南の施設返還はあくまでグアム移転や普天間基地の移設と引き換えに行われることなどが記されています。
取材に対し、海兵隊担当者は「この内部文書は検討途中のものが誤ってネットに掲載されたもので、海兵隊や国防総省の見解を正式に表明したものではない」と説明しています。